- ゴボウは斜め薄切り、生姜は粗みじん切りにする。その他の野菜も食べやすい大きさに切る。小松菜は下ゆでして切り、水気をよく絞ってから別の皿に分けておく。
- 鍋にごま油を入れて熱し、生姜と根菜を入れて炒める。油が全体になじんだら他の野菜(小松菜以外)も入れてざっと炒める。
- だし汁を、野菜がひたひたになるくらいに注いで火を強めて煮立て、アクを取る。昆布を割り入れてフタをして、弱火にして野菜が柔らかくなるまで煮込む。(50~60分)
- 野菜が柔らかくなったらゆでておいた小松菜を加えて軽く煮、味噌を溶き入れて完成。(作り置きしたい場合は、味噌を溶き入れる前の段階でストップして鍋ごと冷蔵保存します(小松菜も加えません)。詳しくは後述。)
・このごぼう汁と鉄火味噌玄米おにぎり(レシピはこちら)、たくあん1切れ(15g)、納豆1パック(40g)を一食分とし、一日に二回食べると、栄養学的にも満点の献立となります。(詳しくはマクロビオティックQ&A実践編『栄養学からも検証済み! 失敗しないマクロビオティック献立は?』参照)
・【作り置きしたい場合】たっぷり作って数日もたせたいときは、味噌を溶き入れる前の段階(小松菜も加えない状態)で鍋を水につけたりフタの上に保冷剤をのせるなどしてなるべく早く冷まして、鍋ごと冷蔵庫で保存してください。三日~四日間は食べられます。
(食べるときは、必要な分量だけ小鍋に移し、同じく冷蔵保存しておいた小松菜のゆでたものを加え、温め直して味噌を溶き、食卓に並べます。さらに詳しい写真入り手順はこちら。)
・小松菜は煮すぎると色あせて、独特の匂いも出るので、下ゆでしたものを後で加えるようにしています。
・【水が減ってしまった場合】フタの密閉度が高くない鍋の場合、煮込みが終わった段階で汁がだいぶ減っているので、味噌を入れる前に水を足して全体をかき混ぜてください。
・小鍋に移して温め直す際も、汁が少ないと思えば水を足してください。元の汁には、昆布ダシや野菜エキスでだいぶ濃い旨味が出ているため、水で多少薄めても味に影響はありません。
・かぼちゃを入れると甘みが増して美味しくなります。入手が難しい季節は仕方ないですが、できるだけかぼちゃを具に加えることをおすすめします。(2011/11/17:かぼちゃを推奨具材から必須具材に変更しました。)
・かぼちゃが手に入らないときは、北海道産冷凍かぼちゃ(詳しいレビューはこちら)の使用をおすすめします。・陽性の強いメニューです。寒い季節や体が冷えたときにぴったりです(逆に夏場は苦しいかもしれません)。
・ビタミンD摂取のため、きのこ類は必ず入れてください。干し椎茸も入れられればベストです。
・さっぱりさせたいときはキャベツを多めに入れてみてください。
・桜沢氏の推奨する基本食に「具を油炒めした味噌汁」(『新食養療法』p.50)というものがあります。このゴボウ汁はそれに適ったものだと思いますので、毎日の食事に自信を持っておすすめできます。
・(2009.1.28追記)具を油炒めすることで、ただ煮るだけよりも陽性(油は熱すると水より熱くなるため)になり、陰性の症状により効果が出てくるのではないかと個人的には考えています。ただ、食べてみて、あまりに暑苦しい感じがしたときは、油炒めしない方が体に合っているということかもしれないので、炒めず味噌汁にしてしまってください。
・ごぼう汁開発の経緯を「おにぎり・ごぼう汁定食誕生秘話」に書いてありますので、興味のある方はご参照ください。