2008年9月。マクロビオティック開始から一年五ヶ月。
2007年から地道に続けていたサイト作成が波に乗り、食事にかまっていられなくなる。
食べ物のことがどうでもよくなるほど、執着がなくなるほど、余計な煩悩が消えて食生活自体は模範的なものとなる。
↑鉄火味噌おにぎり、ごぼう汁(醤油仕立て)、わかめ大根サラダ、ひじきの煮物(2008.9.12)
↑鉄火味噌おにぎり、大根葉の煮浸し(2008.9.20)
それまでは玄米、黒米、雑穀(もちきび、もちあわ、アマランサス)、昆布で炊いていたところに小豆を加えるようになったのがちょうどこの頃だ。
間食については、先月の暴走と失敗に懲りて過度な欲求もおさまっており、おやつにはもっぱら手作りのぶどうパンを食べていた。
↑手作りぶどうパン(一時発酵まではホームベーカリーで)(2008.9.10)
このパンと一緒に、氷をたくさん入れたアールグレイのアイスティー(有機紅茶)を飲むのが好きだった。暑いせいもあって、スッキリとしたアイスティーがとても美味しく感じられた。
このときすでにコーヒーが体に合わなくなっていたのだが、紅茶は大丈夫だった。コーヒーよりは、紅茶の方が穏やかな飲み物なのだろう。
鮭とば(乾物)を食べることもあった。昔から私はスルメやさきいか、鮭とば、ぽんたらなどのつまみ系乾物が好きで、マクロビオティックを始めてからもあまり遠慮せず食べていたのだ。
こんな風に、昼は体に良い食事、おやつには手作りパンとアイスティー、たまに乾物という生活を続けて迎えた9月下旬。
なんだか、今までに感じたことのない精神の輝きが内側から燃え上がってきた。
きらきらと情熱的で、やる気に満ちあふれた感じだ。
それまでは、マクロビオティックで得られるという「中庸の精神」は、「静かで、凛としたもの」というイメージだった。凪いだ湖のような精神状態は体験したことがあって、「これが中庸というものなんだな」と思っていた。
だが、その考えが変わった。中庸の精神というのは、静かなだけではなく、わくわくと燃え上がるような明るさに満ちたものなのだ。
中庸、つまり、陰と陽がバランスよく混在している状態。
穏やかでありながら、やる気にあふれている。それこそがマクロビオティックで得られる中庸の精神。
こういうことなのか! と、新しい境地に足を踏み入れたような感覚に、私は興奮していた。
(「月経周期28日と混乱~マクロビオティック実践記15」に続く)