マクロビオティックを始めて、家で作ったものほど美味しい料理は外では食べられないと感じるようになり、外食をほとんどしなくなった。
数年前までは、話題のレストランを探して行ってみたりその店の口コミを見るのが好きだったが、今はたとえ情報があっても流し読みで、ほとんど素通りしてしまう。
家での食事に完全に満足しきっている。
だが今日、ある自然系レストランのサイトを見る機会を得た。ネット上でその店を褒めている人がいて、興味を持ったのだ。
ランチメニューを見て「へえ」と思った。「ご飯、味噌汁、お茶」と単純に書くのではなく、「釜で炊いた自然栽培のご飯」とか「長期醸造味噌○○の味噌汁」「自然農法のお茶」のような書き方がされていたのだ。
味噌の銘柄まで出しているのにはちょっと驚いた。だがこう書かれると、いかにも美味しそうではないか。
「いいなあ~」と、料理を想像して楽しんでいるとき、ふと思った。自宅で作る料理も、そんな風に表現したら美味しそうなのでは?
我が家の定番「おにぎり・ごぼう汁定食」も、「玄米おにぎり、具だくさん味噌汁、べったら漬け、番茶」ではなく、
と紹介するのだ。説明過多という気がしないでもないが、事実を書くとこうなる。こんなメニューを出す店があったら、絶対行ってみたいと思う。
実際、上記のような料理を出す店があったとしたら、値が張りそうな雰囲気がする。品質も良いが値段も良い、高級自然派レストランという感じがする。ランチでも、東京なら1000円くらいしてもおかしくない。けれど家で食べれば400円台なのだ。
400円台で食べているいつものメニューも、もし都会の自然派レストランで食べるとしたら二倍以上の値がつくかもしれない。だとすると、うちで食べているごはんというのはなんて高級なんだろう。マクロビオティックって高級だなあ。
そんな高級なごはんをかなりお得に食べられているということに一人ほくそ笑む。400円台で、この内容では、やっぱり絶対に外では食べられないよね~!
家での食事を愛する心に、ますます拍車がかかりそうだ。