マクロビオティック勉強に役立つ本の紹介

病気を治す術・病人を治す法

病気を治す術・病人を治す法
病気を治す術、病人を治す法
桜沢 如一(著)
価格: ¥ 788 (税込)
出版社: 日本CI協会 (1972年01月)
「病気を治す術、病人を治す法」を読んだ感想
1954年に、インド滞在中の桜沢氏から日本に送られた「医学論」です。薄いのに、中身の非常に詰まった一冊で、他の本では得られない視点を間違いなく獲得できます。

まず、他人の判断や見解に頼ることなくマクロビオティックの原理を自分自身で学び、体得していくことの大事さが説かれています。

マクロビオティックは技術(食養)だけでは不十分で、原理(無双原理)もしっかり各人で追究する必要がある。そうしなければ、お仕着せのマクロビオティック実践になってしまい、健康が維持できない(死んでしまう)と、実例をあげながら書かれています。

マクロビオティックのルールを理解したつもりでも、無双原理を手中におさめないかぎり、結局は健康を害してしまう……。このことは、マクロビオティックを絶対善だと思っていた私には衝撃の事実でした。

しかし確かに、無双原理を思い起こせばそうなのです。マクロビオティックは絶対善に近い善であるがゆえに、絶対悪に近い悪に転ぶ可能性も秘めているのです。

一歩でも半歩でもあやまったら、コレほどオソロシイ道はない。『食養は実によく効く。良いコトにもよくきくが、悪いコトにはおどろくべくヨク効く』(略)最大の安全性は最大の危険性のウラだ』(p.75)

そしてもう一つの大きな主張が、無双原理の医学を学んだ者は食医となり「千人斬り」をせよということ。つまり、千人の病人に、治す方法を教えてやれというのです。

私は医者になりたくないから、ソンナ事はヤラナイ、と云う人は排他性のサザエさんで、ヤガテは自分や自分の妻や子を殺すと云う、この世の最大の悲しみを今から覚悟しておくべきだ。』(p.93)

マクロビオティックを勉強して、食事で自分の健康を守れる自信がついたあとも、人に「この病気は何を食べれば良くなるか」と問われたら「私は医者ではないので医者に聞いてくれ」と及び腰になってしまうのが普通だし、そうした方が良いのではないかと思っていましたが、 小さな世界に無双原理医学を閉じこめておかずに、自分のわかる範囲で答えた方が良いのではないか? そんな風に意識が変わりました。

無双原理を学んだ者は食医の自覚を持ち、周囲の病んだ人々に治す方法を教える義務がある。まずそこが大前提。しかしながら、強制してはいけないとも桜沢氏はおっしゃいます。

一言教えるだけ教え、やらない人はすてておいた方がよい。やればよし、やらねばよしである。』(p.88)

マクロビオティックの真の目的に触れられる、かなり核心めいた一冊だと思います。読み終えると、マクロビオティック世界推進千人斬り委員会の一員になった気分になります。

無双原理や食養の技術はあらかじめわかった上で読んだ方が理解が深まるので、本書の前に『ゼン・マクロビオティック』『無双原理・易』を読破しておくことをおすすめします。

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桜沢如一氏の著作
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病気を治す術、病人を治す法

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他人の判断や見解に頼ることなくマクロビオティックの原理を自分自身で学び、体得していくことの大事さが説かれています。

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健康の七大条件

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「胃腸病」、「心臓病」、「腎臓病」、「脳溢血」など、120項目に渡る病気の、食物による対症療法が説明されています。具体的な「食物療法用品」(番茶、ゴマ塩、芋パスター等)の解説や作り方、効能も載せられているので、実用的です。

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陰とは何か、陽とは何かという、マクロビオティックを実践する上で最も大切な「物事(食物を含め)をすべて陰陽で判断する方法」が説かれた本です。易しい言葉で、エッセンスのすべてが書かれています。

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マクロビオティックに生きる柔道の精神について書かれています。とても霊的真理に満ちた内容で驚きました。マクロビオティックの奥に、こんなスピリチュアルな世界が隠されていたなんて!

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伝教という仏僧の生き方に感動した桜沢氏が、今のままではダメだ、もっと頑張らなくてはと自分や読者を叱咤激励します。他、桜沢氏からの手紙、マクロビオティックから見た発生学について。

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久司道夫氏の著作
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ウェスティンホテル大阪で出されたマクロビオティックメニューの紹介や、ごま塩の詳細な作り方(イラストまで入っています)など、内容は多岐に渡ります。環境に恵まれ、食に恵まれた私たちが、世界を救うための食のリーダーとして立ち上がらなくて何とするでしょう。自覚を持ち、できることからでいいから正しい食のあり方を広めていきたい。そんな風に思わされました。

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マクロビオティック食事法(上)

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栄養学から見たマクロビオティックの記述が詳細です。マクロビオティックを現代栄養学の観点からも考えたい方にうってつけだと思います。

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THEマクロビオティック

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593ページもあって読むのが大変です。医学事典のように、食事療法に特化した内容です。『病気と症状』というページが300ページ以上もあります。読んでいて、自分は医者になろうとしているのだろうか、なぜこんなにたくさんの病気について勉強しているのだろうとなかば疑問になってくるほどです。

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マクロビオティック料理レシピ本
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かなり厳格にマクロビオティックのルールが守られた、きまじめなレシピ集です。見ているだけで体が浄化されてくるようです。

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その他の健康関連書籍
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マクロビオティックおすすめ本
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マクロビオティック健康法

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マクロビオティック羅針盤」運営者の遠藤です。

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北海道旭川市在住。お茶の水女子大学卒業。

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