病気を治す術・病人を治す法
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「病気を治す術、病人を治す法」を読んだ感想
1954年に、インド滞在中の桜沢氏から日本に送られた「医学論」です。薄いのに、中身の非常に詰まった一冊で、他の本では得られない視点を間違いなく獲得できます。
まず、他人の判断や見解に頼ることなくマクロビオティックの原理を自分自身で学び、体得していくことの大事さが説かれています。
マクロビオティックは技術(食養)だけでは不十分で、原理(無双原理)もしっかり各人で追究する必要がある。そうしなければ、お仕着せのマクロビオティック実践になってしまい、健康が維持できない(死んでしまう)と、実例をあげながら書かれています。
マクロビオティックのルールを理解したつもりでも、無双原理を手中におさめないかぎり、結局は健康を害してしまう……。このことは、マクロビオティックを絶対善だと思っていた私には衝撃の事実でした。
しかし確かに、無双原理を思い起こせばそうなのです。マクロビオティックは絶対善に近い善であるがゆえに、絶対悪に近い悪に転ぶ可能性も秘めているのです。
『一歩でも半歩でもあやまったら、コレほどオソロシイ道はない。『食養は実によく効く。良いコトにもよくきくが、悪いコトにはおどろくべくヨク効く』(略)最大の安全性は最大の危険性のウラだ』(p.75)
そしてもう一つの大きな主張が、無双原理の医学を学んだ者は食医となり「千人斬り」をせよということ。つまり、千人の病人に、治す方法を教えてやれというのです。
『私は医者になりたくないから、ソンナ事はヤラナイ、と云う人は排他性のサザエさんで、ヤガテは自分や自分の妻や子を殺すと云う、この世の最大の悲しみを今から覚悟しておくべきだ。』(p.93)
マクロビオティックを勉強して、食事で自分の健康を守れる自信がついたあとも、人に「この病気は何を食べれば良くなるか」と問われたら「私は医者ではないので医者に聞いてくれ」と及び腰になってしまうのが普通だし、そうした方が良いのではないかと思っていましたが、 小さな世界に無双原理医学を閉じこめておかずに、自分のわかる範囲で答えた方が良いのではないか? そんな風に意識が変わりました。
無双原理を学んだ者は食医の自覚を持ち、周囲の病んだ人々に治す方法を教える義務がある。まずそこが大前提。しかしながら、強制してはいけないとも桜沢氏はおっしゃいます。
『一言教えるだけ教え、やらない人はすてておいた方がよい。やればよし、やらねばよしである。』(p.88)
マクロビオティックの真の目的に触れられる、かなり核心めいた一冊だと思います。読み終えると、マクロビオティック世界推進千人斬り委員会の一員になった気分になります。
無双原理や食養の技術はあらかじめわかった上で読んだ方が理解が深まるので、本書の前に『ゼン・マクロビオティック』『無双原理・易』を読破しておくことをおすすめします。
まず、他人の判断や見解に頼ることなくマクロビオティックの原理を自分自身で学び、体得していくことの大事さが説かれています。
マクロビオティックは技術(食養)だけでは不十分で、原理(無双原理)もしっかり各人で追究する必要がある。そうしなければ、お仕着せのマクロビオティック実践になってしまい、健康が維持できない(死んでしまう)と、実例をあげながら書かれています。
マクロビオティックのルールを理解したつもりでも、無双原理を手中におさめないかぎり、結局は健康を害してしまう……。このことは、マクロビオティックを絶対善だと思っていた私には衝撃の事実でした。
しかし確かに、無双原理を思い起こせばそうなのです。マクロビオティックは絶対善に近い善であるがゆえに、絶対悪に近い悪に転ぶ可能性も秘めているのです。
『一歩でも半歩でもあやまったら、コレほどオソロシイ道はない。『食養は実によく効く。良いコトにもよくきくが、悪いコトにはおどろくべくヨク効く』(略)最大の安全性は最大の危険性のウラだ』(p.75)
そしてもう一つの大きな主張が、無双原理の医学を学んだ者は食医となり「千人斬り」をせよということ。つまり、千人の病人に、治す方法を教えてやれというのです。
『私は医者になりたくないから、ソンナ事はヤラナイ、と云う人は排他性のサザエさんで、ヤガテは自分や自分の妻や子を殺すと云う、この世の最大の悲しみを今から覚悟しておくべきだ。』(p.93)
マクロビオティックを勉強して、食事で自分の健康を守れる自信がついたあとも、人に「この病気は何を食べれば良くなるか」と問われたら「私は医者ではないので医者に聞いてくれ」と及び腰になってしまうのが普通だし、そうした方が良いのではないかと思っていましたが、 小さな世界に無双原理医学を閉じこめておかずに、自分のわかる範囲で答えた方が良いのではないか? そんな風に意識が変わりました。
無双原理を学んだ者は食医の自覚を持ち、周囲の病んだ人々に治す方法を教える義務がある。まずそこが大前提。しかしながら、強制してはいけないとも桜沢氏はおっしゃいます。
『一言教えるだけ教え、やらない人はすてておいた方がよい。やればよし、やらねばよしである。』(p.88)
マクロビオティックの真の目的に触れられる、かなり核心めいた一冊だと思います。読み終えると、マクロビオティック世界推進千人斬り委員会の一員になった気分になります。
無双原理や食養の技術はあらかじめわかった上で読んだ方が理解が深まるので、本書の前に『ゼン・マクロビオティック』『無双原理・易』を読破しておくことをおすすめします。