自分で確立した方法論がマクロビオティックとかけ離れることはないのか?

部分的には違うものになっても、大枠はマクロビオティックの範疇に不思議とおさまってくると思います。

自分だけのマクロビオティックというけれど?

マクロビオティックの独学実践においては、「自分の体で実験して出た答えなら、それがたとえマクロビオティックの原則とは違っていても採用する」のが大事だと説明しました。

押しつけの理論ではなく「自分の頭と体で納得できた理論に従っているのだ」と思えるからこそ、マクロビオティックの実践に自主性が生まれ、その内容に自信が持てるようになるからです。

「誰かの指示に従っている」状態から抜け出し、自由にマクロビオティックを楽しめるようになるのが狙いです。

マクロビオティックのルールからかけ離れていてもOK?

しかし、マクロビオティックで最も忌避されていると言える「白砂糖」ですら、自分の体で試してみて、何の害も出ないから食べても良さそうだと判断できたなら「白砂糖OK」というルールを採用する。そんなことで本当にいいのか?

自分の体で実験をして出てきた答えが、ことごとくマクロビオティックとはかけ離れていたらどうするのか?

害が出ないと判断した結果の集大成が「ジャンクフードどか食いに清涼飲料水がぶ飲みOK」のようなものになったらどう考えれば良いのか? それも「自分だけのマクロビオティック」と言えるのか?

そうです。どんな答えであっても、自分がそう思えたなら、自分だけのマクロビオティックと言えるのです。

実際に試してみたら意外と……

マクロビオティックのルールより、自分の体が出した答えを優先させる。そんな、いくぶん反抗的な気持ちでどんどん実験をしてみてください。

実験でのポイントは、まず数日間は厳格なマクロビオティックの食生活を送ってから、実験対象の食品を食べるということです。そうすることで、小さな反応にも気づけるようになります。

すると、結果的に、自分の出した答えとマクロビオティックのルールはそうかけ離れることがないということがわかると思います。

やはり、マクロビオティックで「あまりとらない方が良い」とされているものは、食べると、何か体が重たくなったり、だるくなったり、あまり心地よくない感じになることが多いものです。

部分的には、自分の答えとマクロビオティックのルールが違うものになることはあると思います。たとえばマクロビオティックでは常用品とはされていない「卵」だけれど、自分は毎日一個食べた方が調子が良いようだ……など。

けれど、「ジャンクフードどか食いに清涼飲料水がぶ飲みOK」という結論にはおそらく達しないと思います。そのような答えに達する自由を自分に与えているにもかかわらず。

それもまたマクロビオティックの面白さです。

自分で選ぶという意識の大切さ

とにかく大事なのは、いちいち自分の体で実験をするということです。一つ実験をして答えを出すたびに、それは外部から与えられたルールではなく、自分の意志で決めた人生の一部となります。

能動的にマクロビオティックに取り組みましょう。それでこそ真のマクロビオティック実践者です。自分の健康に、人生に、真正面から体当たりして、自分だけの答えをつかんでいきましょう。

次項:マクロビオティック独学の先に……

そうやって「自分だけのマクロビオティック」を確立したあかつきに到達する境地があります。次項(自分だけのマクロビオティックを究めた先にあるものは?)で、マクロビオティック独学実践の先に待っているものを解説します。