マクロビオティック独学の利点とは?
独学の利点1:お金がかからない
マクロビオティックを独学する利点は、まずなんと言ってもお金がかからないことです。
費用対効果が高い、とも言えます。つまり、安いのに学べる量は限りない!ということです。お得なのです。
本は、一冊あたり、たいてい1000円~2000円くらいなものです。それでいて、内容はぎっしりと凝縮され、読み終えればかなりの知識が手に入ります。
たった一冊でも、それと同等の内容を何かの講習や学校で学ぼうと思ったらどれだけの金額がかかるかわかりません!
独学はお金をかけずに高い学習効果を生むので、お得感がいっぱいで、やっていて本当に気分が良いですよ。
お金がかからないから感謝できる
お金をかけて健康を得るなんて、当たり前じゃないですか? お金をかけないのに健康になれるというのがマクロビオティックの神秘なのです。その神秘を味わうのに、独学はもってこいです。
「こんな、書籍を買う金額だけで、ここまでの叡智を授けてもらえるなんて! こんなに体調が改善されるなんて! ありがたすぎるぞ、ラッキーすぎるぞ!」と感動にうちふるえます。
その感謝の気持ちで、「これだけ恩を受けておいて、何もしないなんて罰当たりだ!」と立ち上げたのが当サイトです。
お金がかかっていたらここまで感謝できなかったかもしれません。
独学の利点2:自分のペースでできる
独学には、いつ何を学ばなければいけないということがありません。好きなときに、好きなものから、好きなだけ勉強することができます。
時間のあるときに集中して何時間も本を読むのも良いでしょう。
忙しいときは、数ページだけでも本を読み、そこで得た知識を日々の食事の中で試して裏付けていくという方法もとれます。
自分のペースでできるから、緩急も自在につけられて、実践が長続きします。誰にも強制されず、自分の意志でやっているという感覚は、マクロビオティックと長期間親しむのに大切です。
独学の利点3:自分だけの方法論を確立できる
この三つ目の利点が、マクロビオティック独学における最大の良さだと思います。
独学では、わからないことがあったときに簡単に誰かに聞けません。
だからどうするのかというと、納得できるまで自分で書籍に当たり、それでもわからなければ体で実験します。
答えを自分で探すのです。そうしてやっと見つけたものは、自分の中で揺るがない知恵となり、自分だけの方法論となります。
誰かに教えられたものではなく、自分で見つけたものだという自負は、マクロビオティック実践への自信、ひいては生きる自信にもつながっていきます。
独学の利点4:気に入らない理論は無視できる
これは、利点3の「自分だけの方法論を確立できる」ということの延長線上にあるものですが、独学だと、「これはあまり重要と思えないなあ」と思った理論やルールは遠慮なく無視することができます。
教えてくれる誰かがいるわけではないので、気を遣う必要がありません。とりあえず一通り書物は読みますが、その中で自分が頭でも体でも納得できた理論だけを取り入れていきます。いいところ取りです。
誰の監視の目もないところで、自分の体に合った、自分だけの健康法を見つけていけるのです。かなりのびのびできますよ。
独学の利点5:特定の理論に偏らず、バランスのとれた考えを身につけられる
独学では、教科書代わりとなる書籍をたくさんある中から自由に選んで読むことができます。
著者も一人に偏る必要がありません。桜沢如一氏、久司道夫氏をはじめ、石塚左玄や貝原益軒、また、マクロビオティックとは直接関係のない医学書……。
さまざまなエッセンスを吸収することで、奥行きのある、バランスのとれた考え方ができるようになります。
複数の意見を参考にできる
一人の論だけでは行き詰まることがあっても、複数の意見を聞くことでどこかに自分の思いの着地点を見つけることもできます。
私自身は、桜沢如一氏の提唱するマクロビオティックの理論から主な指針を得ています。
ですが、桜沢氏だけではカバーしきれていない部分、たとえば具体的な献立において何をどのくらい食べたら良いのかということに関する指針は久司道夫氏の「マクロビオティック基本食」の考え方を参考にさせていただいています。
激務の妹のために昼食を作るときは、石塚左玄の「労働者は脱塩するから食事には塩を多めに」という考え方を取り入れたりもします。
誰にも縛られていない独学だからこそ、このような柔軟なあり方が可能なのです。
Let's独学
以上見てきたように、私はマクロビオティックの独学というのはとても素晴らしいものだと感じています。 誇りある、世界でたった一つ、あなただけのマクロビオティック生活を送るためにも、マクロビオティックの独学に挑戦してみませんか?
次項:理論の学習法
次の項(『マクロビオティック独学における理論の学習方法は?』)から、独学における具体的な学習法、実践法の説明に入ります。もちろん、私のやり方だけがすべてではありませんが、マクロビオティックを独学する方法の一例として参考にしていただきたいと思います。