マクロビオティック最適スタートレベル診断とは
マクロビオティック最適スタートレベル診断作成の目的
マクロビオティックには基本的なルールが存在しますが、それは「必ず守らなければいけない」というものではなく、各人の状態や要求に合わせて応用をきかせながら実践に生かしていくものです。
その自由度の高さがマクロビオティックの魅力であり面白さなのですが、反面、その判断を誤ると、なかなか望む効果が出なかったり、思うようにマクロビオティックに親しめなかったりといった事態が発生します。
たとえば、重たい病気の人が、「楽にマクロビオティックをやりたいから」と禁忌食を頻繁に食べながらゆっくりと向上を目指したりすると、症状が改善していきません。
また、それまで食に無頓着で乱れた生活を送っていた人が、マクロビオティックのルールやマクロビオティック基本食を厳格に守ろうとすると、大きなストレスがかかって長続きしません。
このようなマクロビオティック開始時のミスマッチを少なくし、各人にとってなるべく自然な形でマクロビオティックを生活に取り入れていってもらうためのヒントにしていただくべく、マクロビオティック最適スタートレベル診断を作成しました。
快適なマクロビオティック生活を始めるための一助としていただければ幸いです。
問1.マクロビオティックを始めるにあたり、あなたの気持ちに一番近いのは?
問2.マクロビオティックで治したい病気、症状の重さは?
問2.マクロビオティックでダイエットしたいということですが、現在の体格は?
問2.マクロビオティックで食生活をより良くしたいということですが、現在の食生活は?
問2.マクロビオティックでもっと健康になる方法として、お気持ちに近いのは?
診断結果レベル5:最も厳格さが必要なタイプ
マクロビオティックの実行に、一番厳格さが必要なタイプです。
重たい症状が出ているということはそれだけ体内のバランスも崩れているということなので、正しい状態(中庸)に戻すためには相応の努力が求められます。
マクロビオティック基本ルールをよく守り、マクロビオティックで言われている禁忌食(肉、魚、卵、精製塩、白砂糖、乳製品、果物、熱帯原産のもの(バナナ、トマト、ナス、ジャガイモ)、添加物、刺激物、コーヒー、アルコール等)を断つようにしてください。(詳しくは食物の陰陽判断参照)
食事内容について、詳しくは「食養療法時の基本的食事内容」に書いてあるので参照してください。
強い意志で正食を
「ちょっとだけ……」という気のゆるみで乱れたものを食べてしまうと、症状は改善せず、少し良くなっていたものも元に戻ってしまいます。
好きなものを食べたいという欲求との闘いになるかもしれませんが、なんとかそれを乗り越え、「食べ物で病気を治すのだ」という強い意志のもと正食に励んでください。
献立については、食養療法対応レシピを参考になさってください。
健康を取り戻したのちは「健康な人向けのマクロビオティック基本食」に移行していただくと良いでしょう。
なお、病状があまりに重たい場合などは、医療機関を受診してください。通院なさっている方も医師の診断を併せて受けるようにしてください。
診断結果レベル3:ほどほどの厳格さを持つと良いタイプ
マクロビオティックの実行に、ほどほどの厳格さを持っていると良い結果を生みやすいタイプです。
「肉やお菓子などを食べたければ無理はしない」という心のゆとりは持ちながらも、「でもできれば食べない方が良い」と常に緊張感を持ち、たまに誘惑に負けて食べたときに「ああ~、ダメとわかっていたのに食べてしまった、でも今度は頑張るぞ」と反省して、向上を誓う日々を送ると、自然にマクロビオティックの食生活に慣れていけます。
(避けた方が良い食べ物については食物の陰陽判断を参照してください。)
間食を減らす努力
失敗して、失敗して、強くなるのもこのタイプです。
「健康な人向けのマクロビオティック基本食」を軸に、間食を減らす努力をします。
努力はしながらも、最初の一年は、週に一度の大きな乱れ(ファーストフード、スナック菓子など)も許容範囲です。普段の食事をマクロビオティックの教えにかなったものにしていれば、確実に向上していけます。
マクロビオティック基本ルールを守るよう心がけ、 よく噛むこと、食べ過ぎないことに注意して過ごせば、一年を待たずして、身体や精神面の状態改善、適正体重への移行が見込めます。
焦らず向上を目指す
やがて、意識せずとも、自然に、ファーストフードやスナック菓子を食べなくても平気でいられる自分になっていきます。
二年も経てばほぼ完璧にそういうものへの執着が落ちるでしょう。
その日を目指し、転びながらも、焦らずじっくりと食生活の向上を心がけて暮らしていってみてください。
診断結果レベル4:最初は厳格、のちに少しゆるやかタイプ
体重を適正値にまで持っていくため最初は厳格に、適正な体格が得られれば少しゆるやかにすると良いタイプです。
「食養療法時の基本的食事内容」に従って、「玄米ご飯と旬の野菜や海藻、豆類を調理したおかず」を普段の食事としましょう。
このタイプで最も重要になってくるのは、いかに間食をしないかです。誘惑に打ち勝てるよう努力しましょう。
肉、魚、卵、乳製品、白砂糖、果物、アルコール、スナック菓子、カップ麺、ジャンクフード等は、健康が戻るまでは厳格に断つことが必要です。
よく噛むこと、腹八分で終えること、夜遅く食べないことに留意しましょう。
適正な体格が得られれば、「健康な人向けのマクロビオティック基本食」に移行し、少し食事の幅を広げて良いでしょう。(たまに、動物性食品や果物を食べても良い)
最初の数日は、好きな物を食べずに我慢するのがとても苦しいかもしれませんが、耐え続けていると体も精神もそれに慣れていきます。
自己を律する心を強く持ち、ご自分のために、修行のつもりで乗り越えてください。数ヶ月のうちに結果が出てくると思います。
診断結果レベル2:無理はしないけれどできる限りの改善を目指すタイプ
食生活を大きく変えないまでも、可能な範囲でできるだけの努力をすると良いタイプです。
すでに食の安全への意識は高いので、体のためになるのであれば、多少の変化を受け入れられる素地はととのっていると思います。
たとえば、白米を胚芽米にし、そこに玄米を混ぜて炊いてみるなどしてみましょう。
肉や魚、卵、乳製品などの動物性食品は、食べる回数を意識的に減らしてみましょう。
調味料を良いものに変えるのもぜひ実践していただきたいことです。
白砂糖や、白砂糖を使った食品はできるだけ摂らないようにしましょう。
その他、よく噛むこと、腹八分で終えること、夜遅く食べないことに留意しましょう。
マクロビオティックの基本ルールを確認し、実行できそうなものがあれば取り入れてみてください。
そして、心と体の準備がととのえば、健康な人向けのマクロビオティック基本食を参考に、食生活をさらに磨き上げてみてください。
診断結果レベル1:ゆるゆる、できるところから少しずつタイプ
マクロビオティック実行のハードルをできるだけ下げて、自分のできるところ、気の向くところから少しずつ取り組むとうまくいくタイプです。
それまであまり食生活に気を配らずに生活してきた人の場合、いきなりマクロビオティックのルールを厳守しようとするとストレスを感じて長続きしない恐れがあります。
ですから、拒否反応が出ないレベルで、少しずつマクロビオティックを取り入れていきましょう。
自炊の回数を増やしたり、なるべく外国産ではなく国産の食材を選ぶようにしていきます。
白米を胚芽米にしてみたり、雑穀を混ぜて炊いてみるのも良いですね。
白砂糖を使ってらっしゃる場合は、未精製の原糖に切り替えてみてください。
肉や魚、卵などの動物性食品や白砂糖を使ったお菓子類、ジャンクフードなどは、食べなくても大丈夫なときは食べないようにしてみましょう。(食べたいときは食べて良いのです)
その他、よく噛むこと、腹八分で終えること、夜遅く食べないことに留意しましょう。
また、調味料を良いものに変えることは、美味しいし、体にも良いし、簡単でストレスもかからないし良いこと尽くめですので、ぜひ実践してみてください。
あなたの食生活がより良くなって、毎日の輝きが増すことを祈っています!