体重が落ちすぎてしまいました

マクロビオティックの理論を学び、実践内容が間違っていないか確認してみる。主食をきちんと食べるのがポイント。よく噛みさえすれば、きちんと食べてもややスリムをキープできる。

低体重

マクロビオティックを学び、実践してみたら、適正値より体重が落ちすぎてしまった。どう見てもガリガリで、生理も来ない。周りからも病気だと言われる。

そんな悩みを抱えておられる方もいらっしゃるかもしれません。

マクロビオティックは、その食事によって「痩せすぎる」というものではありません。ですから、病的に体重が落ちてしまった場合は、何か実践方法に問題があると考えられます。

まず、理論を正しく理解することが必要です。  手始めに、当サイトのマクロビオティックQ&A理論編を上からじっくり読んでみてください。

マクロビオティックQ&A作成にあたり参考文献とした桜沢如一氏の本や久司道夫氏の本にも触れてみてください。

主食は? おかずは?

体重が落ちすぎるということは、エネルギー消費量に対して、食事によるエネルギー供給量が不足していると考えられます。つまりカロリー不足です。

エネルギーは、主に主食で摂ります。『栄養学からも検証済み! 失敗しないマクロビオティック献立は?』に掲載した「おにぎり・ごぼう汁定食」という献立の成分値をご覧いただければわかるように、全エネルギー1474kcalのうち、実に742kcalは玄米ご飯が占めています。

ですから、まずきちんと主食(玄米ご飯)をよく噛んで食べてください。全食事量の50%~60%は主食になります。全粒穀物(玄米)というのがポイントです。全粒穀物は筋肉の衰弱と体重減少の予防に効果があります。(*1)

残りの40%~50%がおかずです。野菜(根菜、果菜、葉菜をバランスよく)、海藻、豆、汁物を、きちんと摂りましょう。(詳しくはマクロビオティック基本食参照)

一例として、『栄養学からも検証済み! 失敗しないマクロビオティック献立は?』から、「おにぎり・ごぼう汁定食」の写真を掲載します。

マクロビオティック優秀献立 おにぎりと具だくさん味噌汁(ゴボウ汁)

この写真の量で一食分です。活動量の少ない女性の場合、おにぎり定食を一日に二食食べれば、栄養学的にも問題ありません。この献立を基本に、ご自身の体調に合わせて内容を調整していただくと、失敗が少ないと思います。

私自身の実際

ちなみに私自身は、おにぎり定食から納豆を抜く日が多いです。(その代わり主食を小豆入り玄米ご飯にして豆類を補うようにしています)

おにぎり・ごぼう汁定食を一食食べたあとは、からみもちのような間食系だけで済ます(お腹がいっぱいになってしまう)こともあります。

休日などはおかずが増えて、ボリューム満点になったりします。

おかずの多いおにぎり・ごぼう汁定食

↑2008年10月26日(日曜日)の食事。
鉄火味噌おにぎり
ゴボウ汁
・納豆の大根おろしあえ
小松菜と油揚げの煮浸し

こんな感じの食生活で、身長161㎝、体重は46㎏~47㎏といった感じです。これ以上は落ちません。生理も毎月ありますし、体調も、頭の冴え具合も良いです。

太るのが怖い?

ダイエット目的でマクロビオティックを始めた方の場合、主食を増やしたりすることで太ってしまうのではないかと考えていらっしゃるかもしれませんね。

大丈夫です。「ややスリム」がキープされます。ただし、「よく噛むこと」を忘れないでくださいね。よく噛んで唾液と混ざりドロドロになった食物は、体内で効率的に活用されます。食べて、なおかつややスリムを保つコツは、「よく噛むこと」です!

寝る三時間前(できれば六時間前)には食べるのを終わらせましょう。体に、休息と消化の時間を与えるようにしてください。

玄米ご飯をよく噛んでしっかり食べて! 野菜も海藻も豆もたっぷり食べて! できる範囲で体も動かし、身軽で健康的な体を手に入れましょう。

次項:管理人の食生活

次項管理人は普段どんな食生活を送っているのですか?では、私自身の食生活の記録を、二週間分、写真つきでご紹介します。

(出典:久司道夫著『THEマクロビオティック』p.156)