マクロビオティック料理、食材が特殊すぎませんか?
テンペ? セイタン??
世にあるマクロビオティックの料理レシピを眺めてみると、何やら見慣れない食材が使われていますね。
セイタン、コーフー、テンペ……。
「正直、そんなものうちにはないよ! 近くで売っていないし、面倒くさい! そういうのを使わなければマクロビオティック料理ができないというのなら、無理!」
と、思ってらっしゃる方がいるかもしれません。
実は私もその一人。
セイタンは研究目的で手作りしてみましたが、テンペは一度も食べたことがありません。今後、研究のために買ってみることもあるかもしれませんが、常備はしないと思います。
なくても、何の支障もないからです。マクロビオティック実践に、特別な食材は必要ありません。
もどき料理
一般的に、セイタン(レシピはこちら)(小麦グルテンを煮付けたもの)コーフー(小麦グルテンを蒸したもの)、テンペ(ゆでた大豆を発酵させたもの)は肉の代わりに使われることが多いように思います。
つまり「もどき料理」というか、肉への執着が断てない場合のアイディア料理だとは思うのですが、別に絶対食べなければいけないものではないです。
主に、食感を楽しむためのものではないでしょうか。
マクロビオティックの要は主食である玄米(全粒穀物)と、旬の野菜、海藻、豆。ここを忘れないでください。全部、普通にスーパーに売っているものです。それでいいのです。
小麦グルテンが食べたいけれど、「セイタン」なるものは入手しにくい……ということでしたら市販の「お麩」をおすすめします。お麩もグルテンからできています。
テンペは、納豆で良いのではないでしょうか。納豆なら日本全国どこででも手に入りますね。テンペはインドネシアの伝統食。納豆は日本の伝統食。マクロビオティック発祥の国である日本の伝統食の底力を信じてください。
マクロビオティック料理は、簡単に考える
マクロビオティック料理と言ったって、何も特別なことはないのです。いつも作っている野菜炒めから肉を抜いてみる。そんな感じで良いのです。
今、冷蔵庫にある野菜は何ですか? その野菜たちを使って、美味しいおかずを作ってください。
小豆入り玄米ご飯と、梅干し。野菜の煮物と、小松菜の味噌汁……。ほら、立派なマクロビオティックの食卓じゃないですか!
セイタンやテンペを使っても、もちろんまったく構わないのです。けれど、使わなくたって平気なのです。
いつでも、どこでも
「いつでも、どこでも、誰にでもできる」。これがマクロビオティックの魅力です。何かがなければできないというものではありません。
特殊な食材が使われているのを見ると「これを使わなきゃマクロビオティックっぽくないのかな?」と不安になるかもしれませんが、そんなことはないということを覚えておいてください。
今、ご家庭にあるものを、マクロビオティック的に美味しく調理することを考えて、気楽に、自然体で、マクロビオティックを楽しんでください。
おすすめ献立
「自然体で……とは言っても、何を作ったら良いか見当もつかない!」という方には以下の献立をおすすめします。
厳格なマクロビオティックの原則に沿っている上に栄養所要量(六次改訂)をほぼ完全に満たします。また、誰にでも簡単に作れる、シンプルなメニュー構成です。
次項:どのくらいで楽になる?
次項『マクロビオティックを楽に実践できるようになるまでどのくらいかかるか?』では、マクロビオティックが自分のものになるまでの期間、その後に歩む道のりについて説明します。