美味しい玄米の炊き方は?(圧力鍋使用)
もっちりおこわのような玄米ご飯
炊飯器でも美味しく炊ける玄米ですが(『炊飯器を使った玄米の炊き方』参照)、圧力鍋を使うとさらに香ばしく、もっちりつやつやに炊きあがります。
今回は、その圧力鍋の中でも高圧で、玄米を上手く炊けることに定評のあるスーパー活力なべ(注:2023年現在の名称はゼロ活力なべ)を使った炊き方をご紹介します。
(上の写真は、玄米3合に対し有機黒米大さじ1+アマランサス・もちきび・もちあわミックスを大さじ3、昆布を40g入れて炊いたものです(国産有機栽培玄米使用)。
浸水時間=玄米は一晩、発芽玄米は48時間
付属の説明書に従い、玄米の浸水時間を決めます。早く食べたいときは12時間(一晩)、時間のあるときは発芽玄米にするために48時間、水につけることになっています。
両者とも、吸水が終わったら(炊飯の直前に)ざるに上げ、水気を切ります。
ちなみに、浸水時間が12時間以上48時間未満のときは、発芽玄米のレシピ(玄米よりも加水量が少なく、加圧時間も短い)で作った方がうまくいきます。
一番のポイント! 水加減
吸水させてざるに上げた玄米をスーパー活力なべにあけ、雑穀類などを入れる場合は入れ、水加減をします。この水加減が成功の鍵を握ります! 説明書に記載されている量を守りましょう。(雑穀を大さじ3程度入れた場合も、加水量は説明書通りで大丈夫です)
そのとき、注意しなければいけないのは、説明書に記載されているのが「カップ」での量であるということです。「玄米○カップに対して水○カップ」という書き方がされています。
この説明書における玄米1カップは、玄米1合ではありません。米は、通常「合」(ごう)で計ると思うので、カップによる表記は頭が混乱するところです。以下に、「カップ」を「合」に換算したときの加水量を書いておきますので参考になさってください。
洗う(浸水)前の玄米量 | 加水量 玄米(一晩浸水)の場合 |
加水量 発芽玄米(48時間浸水)の場合 |
---|---|---|
1合 | 270cc | 225cc |
2合 | 495cc | 405cc |
3合 | 720cc | 630cc |
4合 | 900cc | 810cc |
5合 | 990cc | 900cc |
ちなみに、説明書に記載されている、カップ(200cc)による加水量は以下の通りです。
洗う(浸水)前の玄米量 | 加水量 玄米(一晩浸水)の場合 |
加水量 発芽玄米(48時間浸水)の場合 |
---|---|---|
1カップ | 300cc | 250cc |
2カップ | 550cc | 450cc |
3カップ | 800cc | 700cc |
4カップ | 1000cc | 900cc |
5カップ | 1100cc | 1000cc |
最後に塩(できれば昆布も)
水加減が終わったら、最後に塩を少々入れてかき混ぜます。こうすることでぐっと玄米の旨味が引き立ちます。できれば昆布も割り入れます。より美味しくなりますし、玄米ご飯と一緒に食べられるので栄養価が増します。
おもりをセットし、加熱
↑フタを閉めます。オモリを高圧(H)に合わせ、フタにセットします。強火で加熱し、圧力がかかるのを待ちます。
内圧表示ピンが下がったら炊きあがり
水加減の失敗例
↑一番初めにスーパー活力なべを使ったとき、浸水を48時間して発芽玄米にしたにもかかわらず、「柔らかめに炊きたい」と思って玄米用のレシピ(加水量が多く加圧時間が長い)で炊いたところ、水が多すぎて写真のようになってしまいました。
炊飯器で炊いたときは浸水時間を長くしたからと言って水を少なくしなくても炊きあがりは変わらなかったのですが、スーパー活力なべの場合は浸水時間と加水量の割合をきっちり守らないといけなんだなと思わされた出来事でした。
(しかしながら、この柔らか玄米ご飯も美味しかったですよ!)
玄米ご飯だけで美味しい!
↑炊飯器ではヌカ臭さをカバーするために胡麻や梅干しが必須だったのですが、スーパー活力なべで炊いた玄米は香ばしく、そのままバクバク食べられる美味しさです。
玄米が得意でなかった方はきっと玄米の美味しさに気付き、玄米好きだった方はますます玄米にはまってしまうでしょう。
扱いや手入れが意外と楽で、手動で炊くというアナログ感が楽しいです。もっちりと粘りのある玄米ご飯から、もう離れられません!!
次項:調味料を変えていく
さて、食卓に玄米ご飯を組み込めたら、次は調味料を変えていきましょう。「何から始める? その2調味料を変える(古式・自然製法)」で詳しく説明します。
↑ここ10年ほど、こちらのお店(京の米職人)から有機玄米を真空パックで購入しています。梱包に清潔感があり、購入時に分つき米も選べるのが良いです。