マクロビオティック器具

ゼロ活力なべ(旧名:スーパー活力なべ)

製造元:
   アサヒ軽金属工業
価格:
   ¥32890
大きさ:
   外径24.7cm×高さ17.7cm×最大長43.5cm
容量:
   3.0L
重量:
   2.5kg
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材質
本体:ステンレス・アルミ 5層クラッド鋼(表面はステンレス)
圧力蓋:ステンレス(SUS304)
特筆ポイント
・重さ2.5kgで持ち運びも楽。普通の鍋くらいの大きさでかさばりません。
・玄米なら5合まで炊けます。スープは4人分くらい。
・本体は七層構造なので、余熱能力が高いです。
・世界最高クラスの2.44気圧で、玄米をスピーディーに炊きあげます。(加圧調理時間:玄米15分、発芽玄米10分)(蒸らしにそれぞれ15分ほど追加してかかります)
・ガス・IH対応 /電気クッキングヒーター /ハロゲンヒーター対応
使用した感想

(2022年追記:この「スーパー活力なべ」はリニューアルされ、現在は「ゼロ活力なべ」という名称で売られています。私が購入したときは「スーパー活力なべ」だったため、以下の記事内では「スーパー活力なべ」という名称を使用しています。)

玄米を早く美味しく炊きたい

圧力鍋といえば有名どころがいくつかありますが、その中でもこの「スーパー活力なべ」を選んだのは、「玄米を早く美味しく炊きたいから」です。

玄米を炊くことに関して、この「スーパー活力なべ」は抜群の性能を誇ります。加圧調理時間が「玄米15分、発芽玄米10分」というのは驚異のスピーディーさだと思います。それを実現しているのが世界最高クラスの2.44気圧(kg/c㎡)なんですね。

日本製・IH対応
玄米の大家である日本の製品であったこともポイントです。鍋の身土不二と言いますか、国産製品を応援したかったという思いもあります。

うちでは電磁調理器を使用しているので、IH対応なのも決め手になりました。ガスの炎からIHまで使えるというのは良いですよね。今後、引っ越しなど何らかの事情で熱源が変わってしまったとしても、すべてに対応してくれるスーパー活力なべならどんとこいです。

スーパー活力なべ」には、大型バージョン(5.5L/一升)もありますが、あまり大きいと調理するのが面倒になってしまうのが私という人間の性質なので、中型(3L)の「スーパー活力なべ」を選びました。

高いが評判の良さを信じて購入
唯一のネックとなったのがその値段ですが、スーパー活力なべに関してはネット上の口コミで絶賛の声が多く、その価格に見合った品質だと確信し、半年に渡る迷いを振り切って購入に至りました!

一つ一つ手作りしているそうで、注文に製造が追いつかず、発送が一ヶ月ほど先になるとのお詫びの葉書が送られてきました。待っている間は毎日楽しみでしたよ~。
到着!
そして! ついにスーパー活力なべが到着しました!

スーパー活力なべ

スーパー活力なべ専用段ボールで送られてきました。

スーパー活力なべ

↑開けると……ジャジャーン。ぴっちりとビニールでパックされたスーパー活力なべが姿を現しました。

スーパー活力なべ

↑「活力なべ今日から使いこなしBOOK」なるものが同封されています。玄米の炊き方がこうしてばっちり説明されているので安心。煮物やスープのレシピも充実しています。
玄米ご飯もお粥もバッチリ
スーパー活力なべで炊いた玄米
スーパー活力なべで炊いた玄米はこんな感じ。つやつやもっちりです!
スーパー活力なべでの玄米の炊き方はこちら!)

スーパー活力鍋で炊いた粥

↑こちらはスーパー活力鍋で玄米粥(レシピ)です。粥の炊き方は説明書に載っていないので、自分で何度か実験しました。玄米と同様に簡単に炊けます。おねばたっぷりで美味しいですよ~。

スーパー活力鍋で炊いた粥

↑ついでに白粥も作ってみました!(スーパー活力鍋で白粥のレシピはこちら) 米の粒が立っていて、時間が経ってもツヤツヤで美味しいんです。米系統には、本当に活力鍋は強いです。
圧力鍋というと、なんだかえらく複雑で扱いが難しそうな印象を持っていたのですが、案外シンプルで、すぐに使い方をマスターできました。
炊飯器との違いはヌカ臭さの無さ
炊飯器で炊いたのと一番の違いは香りですね。

炊飯器で炊くとヌカ臭さが残ってしまっていたのですが、スーパー活力なべで炊くととても香ばしい良い匂いがして、臭い消しのためのゴマ梅干しがなくてもそのままバクバク食べられるようになりました。

炊飯器で炊いた玄米もそれなりに気に入っていたのですが、スーパー活力なべで炊いた玄米を食べたその日から、炊飯器に戻ることができなくなりました! 「鍋で炊く」というそのアナログな感じがまたいいんですよね。いかにも「炊いてる!」という実感があって。
煮物やポトフにも挑戦
最初は玄米を炊くのにばかり使っていましたが、そのうちに煮物やポトフにも挑戦するようになりました。1分の加圧調理でゴボウやにんじん、大根がホロホロになってしまうのには驚きました! 特に大根なんてダシが染み染みですよ。美味しいです。

圧力鍋(スーパー活力なべ)で作った筑前煮
スーパー活力なべで作った筑前味噌うま煮(レシピ)です。火を入れて大体10~15分くらいでおもりが揺れ、その後1分加圧したら火を止めます。普通の鍋で作れば一時間半は火を入れっぱなしなので、単純に計算しても光熱費が1/6になっています。

圧力鍋(スーパー活力なべ)で作ったポトフ

↑こちらは同じくスーパー活力なべで作った和風ポトフ(レシピ)。鍋に野菜を詰め込み、だし汁1カップを入れて、これまた1分加圧調理。くたくたの美味しい野菜スープのできあがりです。
もち玄米の赤飯
圧力鍋(スーパー活力なべ)で作った赤飯
↑こちらはもち玄米の赤飯(レシピ)です。通常、圧力鍋で赤飯を炊くとき、小豆は別にゆでておいて玄米と合わせて炊くという指示になっていることが多いですが、この「スーパー活力なべ」だと小豆と玄米をいきなり一緒に鍋に入れて炊いて良いので簡単ですよ。
根菜類入りのみそ汁にも使っている
上で紹介した料理の他、根菜類が入った味噌汁にも使っています。だし汁1カップの加圧調理で野菜を柔らかくして、あとでだし汁と味噌を追加します。
毎日のように活用中
汚れがこびりつきにくく、洗うのも案外楽で、毎日のように活用しています。買って良かった、大正解! という、満足の一品になりました。

ご飯を炊きながら煮物を作りたいケースが最近出てきたので、できればもう一つ欲しいくらいです……。

(実は、失敗談もあります! 水加減を間違えたり、おもりを揺らしたまま(加圧したまま)1時間も放置してしまったり……。そのときの話は、マクロビオティックコラム内『スーパー活力なべで玄米炊き」失敗談』に掲載しています。)

追記:消耗部品の販売終了に注意

上記「スーパー活力なべ」は2008年8月に購入したのですが、その翌年(2009年)に生産終了となり、次モデル「ゼロ活力なべ」に移行しました。

そこまでは良いのです。問題はここから。

その後、2017年に鍋フタパッキンの劣化で蒸気漏れが起こるようになり、パッキンと、劣化の進んでいた他のシリコン製パーツ二個を取り寄せました。

(詳しくはブログ記事にしてあります。→「鍋フタパッキングの劣化で圧力鍋を焦がしたので交換」)

そのときに同封されていたチラシに書かれていたのは、「消耗部品は本体の生産終了から十年で販売終了となる」という衝撃の事実。

このことは周知の事実だったのかもしれないのですが、私は気づかず購入していたため、けっこうショックを受けましたし、ガッカリもしました。

2008年に購入した鍋の消耗部品が2019年までしか入手できないということなのです。

何十年も使うつもりで大枚はたいて買った鍋なのに、なんだか狐につままれたような気持ちでした。

ですから、これからアサヒ軽金属の鍋を買おうとしてらっしゃる方は、そのへんに留意した上で決断していただけたら後悔がないと思います。

圧力鍋としての性能自体は良いです。

ただ、今後、もし今使っている「スーパー活力なべ」がパッキン不具合等でまたダメになって、新たに圧力鍋を買うことを検討することになったら、次はもっと消耗部品を長く売っているメーカーを選ぶと思います。フライパンを使っていて印象の良いフィスラーの圧力鍋あたりが有力候補になると現時点では思っています。