現在、妹が職場に持って行けるよう鍋で煮出したお茶が、常に冷蔵庫にストックされている。
たくさんあるから、私も食後にそこから少しくんで飲んだりする。だが季節が暑くなってくるにつれ、ちょっとした問題が発生し始めた。
妹が好むお茶の陰性度が強くなってきたのだ。
三年番茶→ウーロン茶→ジャスミンティー
最初の頃は三年番茶を作っていた。だが三年番茶では体がシャキッとしないと言われ、烏龍茶に変更した。
烏龍茶は三年番茶より少し陰性度が上がる。それでも、確かにさっぱりするし、これはこれでいいかと思っていた。
しかし先日、妹から「ジャスミンティーが飲みたい」とのリクエストを受けて作ってみたら、これが烏龍茶より陰性度がさらに高い。
香りが良く、緑茶のような飲み口のさっぱり感があって美味しいのだが、体が冷えてどうも調子が良くなくなる。
これでは、せっかく煮出しても、私が飲めなくなる。私専用の冷水筒でも買って、そこに三年番茶をストックしようかな……と考えていたときに良いことを思いついた。
そうだ、陰性度の高いお茶と三年番茶を一緒に煮出すことで、陰性を和らげればいいんだ。
ウーロン茶+三年番茶
私は早速、烏龍茶で実験してみた。
1.5リットルの湯を沸かし、烏龍茶のティーバッグ一袋と三年番茶7グラムを一緒に入れ、15分煮出す!
できあがったのは、その名も「烏龍番茶」。
口に含んで、最初に広がるのは烏龍茶の風味。飲み下すころ、喉の奥で三年番茶の苦味や香ばしさを感じる。
三年番茶の温かみが加わり、何とも体がほっとする烏龍茶になった。
しかも、烏龍茶だけだと、ストックの三日目には冷水筒の底になにやら白い沈殿物が出てきてしまっていたのが、三年番茶を加えると出なくなった。
なぜか傷みにくくなったのだ。三年番茶には抗菌作用でもあるのだろうか?
ジャスミンティー+三年番茶
烏龍番茶の成功に味をしめ、次はジャスミンティーと三年番茶のブレンドに挑戦してみた。その名も「ジャスミン番茶」。
香りはもろにジャスミンティー、後味はどことなく番茶。明らかに陰性度が下がり、飲んでも体が冷えなくなった。
三年番茶ブレンド、いい!
三年番茶と一緒に煮出しさえすれば、陰性の強そうなお茶でも柔らかいものに変化する。味も、ちゃんと両者の個性が生きている。よ~し、これからは何でも三年番茶ブレンドにするぞ~。
三年番茶ブレンドの方法を知ったことで、私のお茶世界は俄然広くなった。陰性が強そうだなと思うお茶でも敬遠する必要がないのだ。
このブレンド、妹にもなかなか好評である。妹の好みを尊重しつつ、私の希望も生かす。三年番茶、おぬし、ういヤツよのお!