「マクロビオティックQ&A」は当サイトのメインコンテンツ。中でも理論編には思い入れがある。
根元的なところからの解説
読んでいただければわかると思うが、理論編は、「人間は自然から生まれた存在である」というかなり根元的なところからの解説になっている。
マクロビオティックと言えば身土不二や一物全体で、そこに陰陽の見分け方でもつけ加えれば解説としては十分と思われるかもしれない。
実際、インターネット上でマクロビオティックが説明される場合、そのくらいにとどめられているのがほとんどだ。
踏み込めばキリがないから、最も大事なところに焦点を絞って説明するのは確かに合理的だ。
だが、読んだ人がそれで本当に理解できて、納得の上で実践できるのかと言ったら話は違ってくる。飲み込みの良い人なら問題ないだろうが、そうではない人は路頭に迷うことになる。
それは、私のことだ!
簡単な説明では腑に落ちなかった
私は、いくら「身土不二」などの用語の意味を説明されても、腑に落ちなかった。
「身土不二とは、体(身)と大地(土)は一体である(不二)という意味で、生まれ育った場所で採れた食物を食べるのが良いということをあらわしている」。うん、それはわかった。けれど、どうして生まれ育った場所で採れた食物が良いの?
身土不二の意味はわかっても、なぜ身土不二でなければいけないのか、そこがわからない。
桜沢如一氏の書籍に学ぶ
限界を感じて桜沢如一氏の本に直接尋ねた。桜沢氏は、ちんぷんかんぷんの私に、根気強く教えてくださった。
「自然の中にいると気持ちいいでしょう。落ち着くでしょう」
「はい」
「それはなぜかわかりますか?」
「……」
「それは、人間が、自然から生まれた存在だからです。だから、母に抱かれたような安心感を覚えるのです」
「ああ、なるほど!」
「人間も自然の一部とわかりましたね? だから人間は、自然と一体化して生きられたときに一番いきいきと、その生命を輝かせられるのです」
「自然と一体化するとはどういうことか? それは、自分を環境に合わせること。自然が、自分の身近に用意してくれた食物を食べることなのですよ」
「それが身土不二です」
ここまで言われてやっと、私は身土不二を理解することができたのだ。「人間は自然から生まれた」。ここから順に説明してもらってようやく先へ進めたのだ。
本気の解説
マクロビオティックQ&Aの理論編では、こうした私の理解の道筋を、そのまま再現した。
インターネットでマクロビオティックを本気で学びたいという人に向けて書いた、本気の解説だ。
最終的にはさらなる勉強が必要になるとは思うが、当サイトの情報だけでもかなりの線をいけるように書いたつもりではある。
かつての私のように路頭に迷っているマクロビオティック独学の志士が、このサイトで理解のきっかけをつかんでくださることを強く願っている!
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