母が、いつになく仕事を早く終えて帰ってきた日。せっかくだからと、回転寿司に行くことになった。
寿司屋が経営している、ネタやシャリも本格派の店。地元でも人気が高いのだが、やはりそこは回転寿司、残念な点もある。
お茶だ。
プラスチックの容器に入った粉茶が客席に置かれ、客は、その緑の粉末を湯飲みにセルフサービスで入れ、お湯を注ぎ、かき混ぜて飲むことになる。これが、あまり美味しいとは言えない。
回転寿司なのだから贅沢は言っていられないが、茶葉をそのまま粉末にしたものを飲むのは、残留農薬の点から考えても気が引ける。
だったら粉茶を入れなければ良いだけのことと、お湯だけで飲んだこともあったが、それはそれでわびしい。
そこで考えたのが、自宅から有機栽培の緑茶をティーバッグに仕立てて持参すること。
↑使ったのは、岩倉製茶の「さやまかおり」という有機JASマークつきの茶葉。
↑市販のhttps://www.amazon.co.jp/dp/B07BSKNTNY/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&linkCode=ll1&tag=macrobiotics77-22&linkId=4e6a74a5ee7b8fe53246671f5f1d33a2お茶パックに茶葉を適量入れるだけで手作りティーバッグの完成だ。
作った二つのティーバッグをそそくさとラップにくるみ、私たちは回転寿司屋へ向かった。
席について、ちょっと人目を気にしながらも、持参のティーバッグを取り出す。湯飲みに入れて、上からお湯を注いだ。
上から箸で少しつついて、お茶の成分を出す。綺麗な黄緑色に染まったところで、一口すすってみた。
う、ウマイ!
さすが有機栽培のさやまかおり。軽やかな香りと、喉の奥に広がる品のある渋みが、高級感を醸し出す。
回転寿司屋にいるとは思えないほどのリッチな雰囲気がもたらされ、寿司もとても美味しく食べられたのだった。
緑茶一つでこうも満足度が変わるとは発見だった。
帰宅して、家でもこの方法でお茶を淹れてみた。
↑急須を使わなくても良いので楽である。
お手製ティーバッグの緑茶を味わいながら、今度回転寿司に行くときもまたこの方法を使おうと心に決めたのだった。
【関連日記】
・「お茶を茶葉ごと飲んでみるテスト」(2010.03.19)
お茶を茶葉ごと飲むと体に良いという話を聞いて興味を持ち、このコラムでも紹介した有機栽培煎茶「さやまかおり」を、茶葉ごと飲んでみたのだが……。