乳がんと牛乳
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「乳がんと牛乳」を読んだ感想
地球化学の研究者であるイギリス人、ジェイン・プラント教授の著作です。
1945年生まれのプラント氏は、『42歳で乳がんになり、乳房切除。その後4回の乳がん再発を経験し、放射線治療、抗がん剤治療を受けた』(p.287)という経歴の持ち主です。
それまでも、健康に気をつけた生活をしていたというプラント氏。乳がんにかかった身内もおらず、出産経験もあったのです。つまり一般的に言われている「乳がんにかかりやすい人の傾向」には当てはまっていませんでした。それなのに乳がんになってしまった。
そこからプラント氏の、体を張った研究が始まります。そして突き止めた乳がんの原因が「牛乳」だったのです。
この本を読むと、本当に牛乳を飲みたくなくなります。牛乳がどのように乳がんに影響を及ぼしていくのかが、客観的データを元に解説されています。
私にとって牛乳はアレルゲンであり、マクロビオティックでも摂らない方が良いと言われているものでもあるので、元々縁遠いものではありました。
けれど、もしピザが食べたくなったとして、その上にチーズがかかっていてもよけたりしませんでしたし、加工食品の中に入っている乳成分も気にしていませんでした。
それが変わりました。ほんの少し口にしただけでも胸元でぞわぞわと細胞が増殖していきそうで恐ろしくなりました。
牛乳は、『同種の動物の子どもの成長・発育に適うように精密に造られた非常に複雑な生化学的液体なのである。(略)それはすばらしい飲み物である。ただし子ウシにとって。』(p.130)
『哺乳類のミルクは、生まれたばかりの子どもの成長を支えるホルモンなどを高濃度に含む液体である。牛乳にはさらに、人工の化学物質が濃縮されて含まれている。』(p.134)
一番ゲーッと思ったのは以下の記述です。
『乳牛が乳房炎になると、膿が牛乳に入る。』(p.133)
牛乳を搾るために無理をさせられている乳牛がいることや、乳腺炎になる乳牛がいること、そして乳腺炎の乳牛からも牛乳が搾られるなんてことは今まで考えも及ばなかったので衝撃でした。
本書の後半では、乳がん、前立腺がん、骨粗鬆症予防の食事方法として「プラント・プログラム」が紹介されています。マクロビオティックの原則を守った食生活をしていれば間違いなさそうだなと思える内容です。
ただ、若干マクロビオティックとは違うなと感じたのは、塩の扱い方です。プラント氏は、『人間が食品に塩を加える必要はない』『料理に塩をたくさん使えば、同時にたくさんの砂糖を使うことになる』(p.210)とおっしゃっています。
確かに摂りすぎは良くないでしょうが、私は適度な塩(自然塩)であれば忌避する気持ちはまったくありませんし、塩を料理に使ったからと言って砂糖を同時に使うなんてこともしません。
というわけで、塩に関してはプラント氏とはちょっと相容れませんでした。けれど、プラント氏の健康が薄味の食生活によって保たれているのであれば、プラント氏の体には減塩・無塩の方向が合っているのでしょう。そこは人それぞれですね。
1945年生まれのプラント氏は、『42歳で乳がんになり、乳房切除。その後4回の乳がん再発を経験し、放射線治療、抗がん剤治療を受けた』(p.287)という経歴の持ち主です。
それまでも、健康に気をつけた生活をしていたというプラント氏。乳がんにかかった身内もおらず、出産経験もあったのです。つまり一般的に言われている「乳がんにかかりやすい人の傾向」には当てはまっていませんでした。それなのに乳がんになってしまった。
そこからプラント氏の、体を張った研究が始まります。そして突き止めた乳がんの原因が「牛乳」だったのです。
この本を読むと、本当に牛乳を飲みたくなくなります。牛乳がどのように乳がんに影響を及ぼしていくのかが、客観的データを元に解説されています。
私にとって牛乳はアレルゲンであり、マクロビオティックでも摂らない方が良いと言われているものでもあるので、元々縁遠いものではありました。
けれど、もしピザが食べたくなったとして、その上にチーズがかかっていてもよけたりしませんでしたし、加工食品の中に入っている乳成分も気にしていませんでした。
それが変わりました。ほんの少し口にしただけでも胸元でぞわぞわと細胞が増殖していきそうで恐ろしくなりました。
牛乳は、『同種の動物の子どもの成長・発育に適うように精密に造られた非常に複雑な生化学的液体なのである。(略)それはすばらしい飲み物である。ただし子ウシにとって。』(p.130)
『哺乳類のミルクは、生まれたばかりの子どもの成長を支えるホルモンなどを高濃度に含む液体である。牛乳にはさらに、人工の化学物質が濃縮されて含まれている。』(p.134)
一番ゲーッと思ったのは以下の記述です。
『乳牛が乳房炎になると、膿が牛乳に入る。』(p.133)
牛乳を搾るために無理をさせられている乳牛がいることや、乳腺炎になる乳牛がいること、そして乳腺炎の乳牛からも牛乳が搾られるなんてことは今まで考えも及ばなかったので衝撃でした。
本書の後半では、乳がん、前立腺がん、骨粗鬆症予防の食事方法として「プラント・プログラム」が紹介されています。マクロビオティックの原則を守った食生活をしていれば間違いなさそうだなと思える内容です。
ただ、若干マクロビオティックとは違うなと感じたのは、塩の扱い方です。プラント氏は、『人間が食品に塩を加える必要はない』『料理に塩をたくさん使えば、同時にたくさんの砂糖を使うことになる』(p.210)とおっしゃっています。
確かに摂りすぎは良くないでしょうが、私は適度な塩(自然塩)であれば忌避する気持ちはまったくありませんし、塩を料理に使ったからと言って砂糖を同時に使うなんてこともしません。
というわけで、塩に関してはプラント氏とはちょっと相容れませんでした。けれど、プラント氏の健康が薄味の食生活によって保たれているのであれば、プラント氏の体には減塩・無塩の方向が合っているのでしょう。そこは人それぞれですね。