東洋医学の哲学
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「東洋医学の哲学」を読んだ感想
マクロビオティックの理論を一通りわかった上で、さらに深く学びたい人向けの本です。無双原理の基本を理解しているのが前提で話が展開されるので、『無双原理・易』を読んで予習しておくことをおすすめします。
無双原理の理解力を試す練習問題が載っています。『ナスは、もっとも▽性な植物の一つです。どのような△性化料理法を貴方は発明しますか?』(p.45)(筆者注:▽性は陰性、△性は陽性の意)などと問われ、答えを隠して自分で考え込み「え~と、陽性にするには……」と考えるのはとても面白く、マクロビオティックを自分で実践していく良い訓練になります。
簡単な問題だけでなく、『ニワトリが先か、卵が先か?』(p.116)『一体全体病気とは何か?』(p.116)と頭を抱えてしまうようなことも聞かれます。それを無双原理を用いて解き明かしていくのは知的な喜びです!
実際の症例(ポリオ、ゼンソク、テンカン、ライなど)マクロビオティックによる治療例も多く載せられており興味深いです。本書を通し、正しい食事によって病人が奇跡的に回復していく様子を目の当たりにするのは、大変嬉しいことでした。
今自分が学んでいるマクロビオティックというものはなんてすごいものなのだろう、出会えて良かった、これさえ知っていれば病気にもならず幸せに生きていける……。そんな風に、マクロビオティックへの信頼が読みながらどんどん高まっていきました。
『宇宙の秩序・七つの法則』(p.200)では無双原理の構造が七つの法則に訳して説明されています。この箇所は非常に哲学的で、人生への示唆に満ちています。特に『オモテあればウラあり(ウラ、オモテの原則)』(p.203)の『君の反対者は君の最大の味方です。君を苦しめる敵がいなかったら、君は強くなれるハズがないでしょう。』(p.204)というところでは、「う~ん」と首をひねりながらも、確かにそう考えた方が幸せだしそれが真実かもしれないと、人生に対する新たな視点を得られたような気分になりました。
『こんな大きな目的のために、エンあってこの本を手にされるごく少数の人々のために、私はただ▽△を君の父母のごとく、君の両手、両足のごとくハッキリ認識してもらうコトを切望するモノです。』(p.239)とあるように、桜沢氏は、本書があまり多くの人に読まれないことを予期されていたようです。
それだけ内容が高度で深いということでしょうが、だからこそ読む価値もあり、マクロビオティックを行う人すべてに手にとっていただきたい本だと思います。
集中して、一行ずつじっくりじっくり楽しめます。大事なエッセンスが網羅されており、ページ数が多い分それについての解説も長く、理解の手助けになります。無双原理をさらに自分のものとするために最適な本です。
無双原理の理解力を試す練習問題が載っています。『ナスは、もっとも▽性な植物の一つです。どのような△性化料理法を貴方は発明しますか?』(p.45)(筆者注:▽性は陰性、△性は陽性の意)などと問われ、答えを隠して自分で考え込み「え~と、陽性にするには……」と考えるのはとても面白く、マクロビオティックを自分で実践していく良い訓練になります。
簡単な問題だけでなく、『ニワトリが先か、卵が先か?』(p.116)『一体全体病気とは何か?』(p.116)と頭を抱えてしまうようなことも聞かれます。それを無双原理を用いて解き明かしていくのは知的な喜びです!
実際の症例(ポリオ、ゼンソク、テンカン、ライなど)マクロビオティックによる治療例も多く載せられており興味深いです。本書を通し、正しい食事によって病人が奇跡的に回復していく様子を目の当たりにするのは、大変嬉しいことでした。
今自分が学んでいるマクロビオティックというものはなんてすごいものなのだろう、出会えて良かった、これさえ知っていれば病気にもならず幸せに生きていける……。そんな風に、マクロビオティックへの信頼が読みながらどんどん高まっていきました。
『宇宙の秩序・七つの法則』(p.200)では無双原理の構造が七つの法則に訳して説明されています。この箇所は非常に哲学的で、人生への示唆に満ちています。特に『オモテあればウラあり(ウラ、オモテの原則)』(p.203)の『君の反対者は君の最大の味方です。君を苦しめる敵がいなかったら、君は強くなれるハズがないでしょう。』(p.204)というところでは、「う~ん」と首をひねりながらも、確かにそう考えた方が幸せだしそれが真実かもしれないと、人生に対する新たな視点を得られたような気分になりました。
『こんな大きな目的のために、エンあってこの本を手にされるごく少数の人々のために、私はただ▽△を君の父母のごとく、君の両手、両足のごとくハッキリ認識してもらうコトを切望するモノです。』(p.239)とあるように、桜沢氏は、本書があまり多くの人に読まれないことを予期されていたようです。
それだけ内容が高度で深いということでしょうが、だからこそ読む価値もあり、マクロビオティックを行う人すべてに手にとっていただきたい本だと思います。
集中して、一行ずつじっくりじっくり楽しめます。大事なエッセンスが網羅されており、ページ数が多い分それについての解説も長く、理解の手助けになります。無双原理をさらに自分のものとするために最適な本です。
(2008.7.3)