マクロビオティック健康診断法
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「マクロビオティック健康診断法」を読んだ感想
本書は、久司道夫氏が、『過去三〇年間に何十万という人々の身体の内部状態を、純粋な無の境地になって感得するという鋭い観察を通じて開発利用してきた』(p.240)診断方法を紹介したものです。
いわゆる、「望診」と呼ばれる、体の外側の状態から内臓の状態を診断する方法が解説されています。
イラストが満載で、人相学の本と見まごうばかりです。
口、歯、歯ぐき、舌、眉、目(虹彩や瞳孔まで!)、鼻、頬、耳、額、体毛、手、爪、足、皮膚……。
それぞれがどんな状態だとどんな性格でどこに疾患がある……ということが説明されていて驚きます。
たとえば私は唇の中央部分の輪郭があまりくっきりしていないのですが、そういう人は胃と膵臓機能に弱さがあり、消化不良を起こしやすい傾向があるそうです。私は確かにお腹が痛くなりやすいので、さもありなんという感じでした。
でも、自分自身では気に入っていた顔のパーツの特徴が、久司氏の診断ではあまり良くない風に言われていて残念に思うこともありました。
全体的に、この本の内容を実践に生かせるかというと厳しいものがあるなと感じました。あくまでもこれは久司氏の主観に基づく診断法であり、久司氏でなければわからない微妙なニュアンスがあるような気がします。
マクロビオティックとタイトルにはありますが、マクロビオティックはマクロビオティックでも完全に「クシマクロビオティック」の範疇だと感じました。
また、個人的に少し疑問を感じたのは、『歯茎の出血』(p.94)です。『たいていの場合、血中の塩分や他のミネラルが不足することによって、毛細血管が弱くなり破れることによって起こる』とありましたが、私は、歯茎の出血というと歯周病が主な原因なのではと思ってしまいました。
ブラッシングが行き届かないために歯垢がたまり、歯茎に炎症が起きて出血する……というのは、久司氏的にはあまり考えられない原因なのでしょうか? そのへんをうかがってみたいなあと思いました。
あと、『一般的にいえば、男性は小さく細い目をもち、女性はパッチリと丸い目を持っているのがよい』(p.109)とあって、「パッチリ丸い目」ではない私は、「それはどういうことですかぁぁぁ!」と心の中で叫びました。
『この書物で他人を批判したり、自分を卑下したりすることにならないようにとの先生の祈りを、心に置いて読んでいただきたい』と最後に訳者の方が書いておられましたが、先生(久司氏)の懸念は大当たりとも言うべきで、実に、下手をするとそのようになってしまう恐れのある本だと思います。
マクロビオティック実践にも慣れ、心身が向上、安定した人が、さらなるマクロビオティック勉強のために読むのが良い本かもしれません。
新たな分野を学べたのは収穫でした。勉強になりました。
いわゆる、「望診」と呼ばれる、体の外側の状態から内臓の状態を診断する方法が解説されています。
イラストが満載で、人相学の本と見まごうばかりです。
口、歯、歯ぐき、舌、眉、目(虹彩や瞳孔まで!)、鼻、頬、耳、額、体毛、手、爪、足、皮膚……。
それぞれがどんな状態だとどんな性格でどこに疾患がある……ということが説明されていて驚きます。
たとえば私は唇の中央部分の輪郭があまりくっきりしていないのですが、そういう人は胃と膵臓機能に弱さがあり、消化不良を起こしやすい傾向があるそうです。私は確かにお腹が痛くなりやすいので、さもありなんという感じでした。
でも、自分自身では気に入っていた顔のパーツの特徴が、久司氏の診断ではあまり良くない風に言われていて残念に思うこともありました。
全体的に、この本の内容を実践に生かせるかというと厳しいものがあるなと感じました。あくまでもこれは久司氏の主観に基づく診断法であり、久司氏でなければわからない微妙なニュアンスがあるような気がします。
マクロビオティックとタイトルにはありますが、マクロビオティックはマクロビオティックでも完全に「クシマクロビオティック」の範疇だと感じました。
また、個人的に少し疑問を感じたのは、『歯茎の出血』(p.94)です。『たいていの場合、血中の塩分や他のミネラルが不足することによって、毛細血管が弱くなり破れることによって起こる』とありましたが、私は、歯茎の出血というと歯周病が主な原因なのではと思ってしまいました。
ブラッシングが行き届かないために歯垢がたまり、歯茎に炎症が起きて出血する……というのは、久司氏的にはあまり考えられない原因なのでしょうか? そのへんをうかがってみたいなあと思いました。
あと、『一般的にいえば、男性は小さく細い目をもち、女性はパッチリと丸い目を持っているのがよい』(p.109)とあって、「パッチリ丸い目」ではない私は、「それはどういうことですかぁぁぁ!」と心の中で叫びました。
『この書物で他人を批判したり、自分を卑下したりすることにならないようにとの先生の祈りを、心に置いて読んでいただきたい』と最後に訳者の方が書いておられましたが、先生(久司氏)の懸念は大当たりとも言うべきで、実に、下手をするとそのようになってしまう恐れのある本だと思います。
マクロビオティック実践にも慣れ、心身が向上、安定した人が、さらなるマクロビオティック勉強のために読むのが良い本かもしれません。
新たな分野を学べたのは収穫でした。勉強になりました。