THEマクロビオティック
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「THEマクロビオティック」を読んだ感想
厚さ4㎝。重さ1.3㎏。届いて、まずこの本の立派さに驚きました。かなりごつく、何かの百科事典のようなおもむきです。593ページもあり、読み応え十分です。私は一日四時間読んで、読み終えるまで四日かかりました。
こんなに分厚い本なので、これ一冊読めば久司氏のマクロビオティックのことはすべてこと足りるような内容なのかと思っていたら、そうではありませんでした。本書は、食事療法に特化した内容です。
もちろん一般的なマクロビオティック食事法のガイドラインや陰陽、食物についての説明もありますが、それは最初の40ページくらいに短くまとめられ、久司氏のマクロビオティックを理解するには他の著作を読み足す必要があります。
300ページ以上が『症状と病気』という章にあてられ、そこには『200種類以上の慢性症状や疾患』(p.21)の説明(症状や原因)、詳しい食事療法、手当法の内容が記されています。
全身のありとあらゆる病気が取り上げられ、中にはBSE(牛海綿状脳症)やPTSD(心的外傷後ストレス障害)などとても現代的なものもあります。
臓器の陰陽説明のような込み入った理論の解説はほとんどなく、基礎知識があることを前提に具体的で実用的な記述が続きます。一つ一つの病気についてじっくり書かれているので、食事療法をしようと思っている方にはとても参考になると思います。また、病気を問わず誰かにマクロビオティック的食事のアドバイスをしたいと思っている方にも、本書は素晴らしい参考書となるでしょう。
本書でもう一つ特徴的なのは、実際の症例が数多く載せられていることです。『マクロビオティック食事法の実践で心臓発作から回復した航空機エンジニア』『食事を変えて血圧を下げた元海兵隊員』など。マクロビオティックによって健康を回復した人々の話を聞ける機会は少ないですから、とても興味深かったです。マクロビオティックの威力を実感しました。
『治病のための食事法』『メニュー』は充実しています。陰性症状の人、陽性症状の人、陰陽併合の症状の人、それぞれに適した食事法やメニューが表になってわかりやすく掲載されています。
最後の100ページほどはレシピにあてられています。病気を治すための、かなりあっさりとしたレシピが載せられています。説明は簡潔で、分量も「オンス」や「インチ」などアメリカで出版されたものがそのまま訳されて載っているので、実際に作るには少しわかりにくいかもしれません。(それらの単位をセンチやリットルに直すとどれくらいになるのかという説明はp.24にあります)
結論としては、本書は「最後に読んだ方が良い」内容です。まず、臓器の陰陽をおさえておくために、少なくとも『マクロビオティック「自然療法」』は先に読んでおかれることをお薦めします。
さらにその前に、久司氏のマクロビオティック理論をあらかた押さるため、『マクロビオティック健康法』を読んでおくとなお良いと思います。
こんなに分厚い本なので、これ一冊読めば久司氏のマクロビオティックのことはすべてこと足りるような内容なのかと思っていたら、そうではありませんでした。本書は、食事療法に特化した内容です。
もちろん一般的なマクロビオティック食事法のガイドラインや陰陽、食物についての説明もありますが、それは最初の40ページくらいに短くまとめられ、久司氏のマクロビオティックを理解するには他の著作を読み足す必要があります。
300ページ以上が『症状と病気』という章にあてられ、そこには『200種類以上の慢性症状や疾患』(p.21)の説明(症状や原因)、詳しい食事療法、手当法の内容が記されています。
全身のありとあらゆる病気が取り上げられ、中にはBSE(牛海綿状脳症)やPTSD(心的外傷後ストレス障害)などとても現代的なものもあります。
臓器の陰陽説明のような込み入った理論の解説はほとんどなく、基礎知識があることを前提に具体的で実用的な記述が続きます。一つ一つの病気についてじっくり書かれているので、食事療法をしようと思っている方にはとても参考になると思います。また、病気を問わず誰かにマクロビオティック的食事のアドバイスをしたいと思っている方にも、本書は素晴らしい参考書となるでしょう。
本書でもう一つ特徴的なのは、実際の症例が数多く載せられていることです。『マクロビオティック食事法の実践で心臓発作から回復した航空機エンジニア』『食事を変えて血圧を下げた元海兵隊員』など。マクロビオティックによって健康を回復した人々の話を聞ける機会は少ないですから、とても興味深かったです。マクロビオティックの威力を実感しました。
『治病のための食事法』『メニュー』は充実しています。陰性症状の人、陽性症状の人、陰陽併合の症状の人、それぞれに適した食事法やメニューが表になってわかりやすく掲載されています。
最後の100ページほどはレシピにあてられています。病気を治すための、かなりあっさりとしたレシピが載せられています。説明は簡潔で、分量も「オンス」や「インチ」などアメリカで出版されたものがそのまま訳されて載っているので、実際に作るには少しわかりにくいかもしれません。(それらの単位をセンチやリットルに直すとどれくらいになるのかという説明はp.24にあります)
結論としては、本書は「最後に読んだ方が良い」内容です。まず、臓器の陰陽をおさえておくために、少なくとも『マクロビオティック「自然療法」』は先に読んでおかれることをお薦めします。
さらにその前に、久司氏のマクロビオティック理論をあらかた押さるため、『マクロビオティック健康法』を読んでおくとなお良いと思います。