おにぎり・ごぼう汁定食の開発
「玄米・ごぼう汁基本食健康法」開発の礎となったのが、おにぎり・ごぼう汁定食です。(のちに「おにぎり・ごぼう汁基本食」に改称)
これは、マクロビオティック実践開始から半年後の2007年11月、降りしきる雪を見ていて高校時代にスキー授業の昼食で食べたおにぎりと豚汁の美味しさを思い出し、再び食べてみたいと作ったものです。(詳しくは「おにぎり・ごぼう汁定食誕生秘話」参照)
↑おにぎり・ごぼう汁定食第一号 (2007年11月24日作成)
「白米おにぎり+豚汁」を「玄米おにぎり+ごぼう汁」に
高校時代に食べたものは「白米の鮭おにぎりに豚汁」でしたが、このとき作ったのはマクロビオティックの原則に合わせ、「玄米おにぎり(梅干し&すり胡麻入り)に豚肉抜きの具だくさん豚汁(=ごぼう汁)」でした。
この献立は、美味しく飽きがこない上に、食べたときにとても胃へのおさまりが良く、体調も上向いたので、気に入って、以来、毎日のように昼食として食べるようになりました。
おにぎりの具に鉄火味噌
2008年8月には、「おにぎりだけで少しでも野菜を多く摂る」ために、具に「鉄火味噌」を加えました(=「鉄火味噌玄米おにぎり」の完成)。↓
タンパク質を補うため納豆を加える
ここに、2008年10月、栄養所要量の観点からタンパク質を補うために納豆を加えたのが「おにぎり・ごぼう汁定食」の最終形となります。↓
病気、マクロビオティック卒業、原点回帰
「おにぎり・ごぼう汁定食」開発以降、毎日のようにそれを食べて健康状態も良好に保っていたのですが、2009年6月に転機が訪れます。
マクロビオティック実践が次第に息苦しくなり、自由を求めて食生活が乱れた結果、ひどい病気になったのです。(詳しくは「マクロビオティック実践の果てに」参照)
マクロビオティック実践が病につながったという事実に打ちのめされ、私はマクロビオティック卒業を決めます。
その後、療養生活を送る中で、普通の味噌汁よりもごぼう汁の方が体調を立て直す力があることに気づきます。
この経験を通して、一日に一度、「おにぎり・ごぼう汁定食」を食べることが自分の健康のためには必要だという意識が芽生えます。
納豆ご飯・ごぼう汁定食の開発
「おにぎり・ごぼう汁定食」の主食は「鉄火味噌玄米おにぎり」ですが、2009年の10月に、このおにぎりを納豆ご飯にして食べる日が登場しました。
おにぎりに使っていた梅干しとすり胡麻を納豆に混ぜて玄米ご飯にのせ(=梅ねぎ納豆ご飯)、海苔にくるんで食べるので、使う主要な食材に変わりはありません。
おにぎりとはまた違う美味しさを楽しめることと、準備の楽さから、「納豆ご飯+ごぼう汁」という組み合わせはその後頻繁に食卓にのぼるようになります。
「納豆ご飯・ごぼう汁定食」の誕生です。↓
「玄米・ごぼう汁基本食健康法」の確立
病気治しのために一日に一度「おにぎり・ごぼう汁定食」または「納豆ご飯・ごぼう汁定食」を摂りながらも、食生活を厳格にしすぎてストレスを抱えるという状況に再び陥らないようにその他は自由に好きなものを食べるという日々を、私は実験も兼ねて体調を観察しながら半年ほど過ごしました。
そして、その食事法が、自分の健康を維持・向上させ、なおかつ精神的負担なく長く実践していけるものだと確信しました。
私はこれを自分だけの健康法として確立することを決めました。
マクロビオティックを卒業してから、私は、新しい自分だけの健康法を作りたいと情熱を燃やし、ずっとその機をうかがっていたのです。
マクロビオティック実践や、病気になって自分なりの食養生を重ねる経験を積んで、ようやく、自分だけの健康法といえる方法にたどり着きました。
2010年3月、私は、二つの定食をそれぞれ「おにぎり・ごぼう汁基本食」、「納豆ご飯・ごぼう汁基本食」と改称し、まとめて「玄米・ごぼう汁基本食」としました。
この「玄米・ごぼう汁基本食」を一日に一度食べ、あとは何を食べても自由という食事法が、「玄米・ごぼう汁基本食健康法」です。
研究心を忘れずに
以上、「玄米・ごぼう汁基本食健康法」を確立するまでの経緯を解説しました。
しかし「確立」とは言っても、健康法とは固定されたものではなく、そのときどきの肉体の状態に応じて柔軟に変更を加えていくものだと思っています。
ここから新たなスタートです。
私はこれからも自分の健康を見つめ、「玄米・ごぼう汁基本食健康法」に微調整を加えながら、「今の自分」に一番合った食べ方を模索していきたいと思っています。
次項:他のバリエーション
次項『玄米・ごぼう汁基本食に他のバリエーションはあるのか』では、「玄米・ごぼう汁基本食」に変化をつけるための方法を説明します。