禁忌食はなし。一食分の献立が固定。
「玄米・ごぼう汁基本食健康法」は、「玄米・ごぼう汁基本食」を一日に一食必ず摂るという食事法です。
それ以外は何を食べても良いというのが原則です。
つまり、「禁忌食はないけれど、一食分の献立内容が固定されている」健康法です。
基本食には
・「玄米おにぎり・ごぼう汁基本食」と
・「納豆ご飯・ごぼう汁基本食」
の二種類があります。以下に、それぞれの献立内容について説明していきます。
玄米おにぎり・ごぼう汁基本食
鉄火味噌玄米おにぎり(レシピ)(梅干し、すり黒ごま入り)
【おかず】
ごぼう汁(レシピ)(具を油炒めした、野菜たっぷり味噌汁)
納豆(基本的に味付けなしでそのまま。タレなどかけても可)
もろみべったら漬け(漬物)(※漬物なら何でもOK。甘めのものが合うのでお勧め。)
玄米おにぎりを主食とした、陽性度の高い(=体を温め、引き締める)献立です。胃が弱っているときにもおすすめ。
以上のおにぎり陽性ポイントから、「玄米おにぎり・ごぼう汁基本食」は
・元気が出ないとき
・胃が弱っているとき
・寒くて冷えている
など、体の状態や気候条件が陰性のときに、それを緩和・改善させる方向で効果を発揮します
納豆ご飯・ごぼう汁基本食
「玄米おにぎり・ごぼう汁基本食」では「おにぎり+納豆」だったところを、「納豆ご飯+海苔」という組み合わせにしたメニュー。使っている主な食材は両者ともまったく同じです。
主食を納豆ご飯にすることで、「玄米おにぎり・ごぼう汁基本食」よりも陰性な(=体を冷ます、ゆるめる)献立となっているので、暑い季節でも美味しく食べられます。
↑4等分した海苔に納豆ご飯をのせて、挟んで食べると美味しいです。(さらにもろみべったら漬け、ひじきの煮物なども一緒にのせるとより美味しい)
状態が(おにぎりより)分散しているから陰性。
生のねぎを加えているから陰性。
周りに塩を振ったりせず、塩気が薄いので陰性。
以上の納豆ご飯陰性ポイントから、「納豆ご飯・ごぼう汁基本食」は
・暑いとき
・前日に肉や魚など陽性の強いものを食べたとき
など、体の状態や気候条件が陽性のときに、それを中庸にしてくれるはたらきをします。
どちらを食べるか
以上の陰陽ポイントを踏まえ、上記「玄米おにぎり・ごぼう汁基本食」と「納豆ご飯・ごぼう汁基本食」のどちらか、そのときの自分により合った方を選んで食べていきます。
あまり難しく考えずとも、なんとなく食べたい方を食べるというやり方でも大いにOKです。
なんとなく……というのが、自然に陰陽バランスを中庸に整える選択になっていることも多いです。
私の場合、基本は「玄米おにぎり・ごぼう汁基本食」で、おにぎりに飽きたら納豆ご飯に切り替えています。
玄米・ごぼう汁基本食だけはストイックに
ここまでご紹介してきた「玄米・ごぼう汁基本食」は、純和風で、質実剛健な献立です。
しみじみとした美味しさはありますが派手さはなく、玄米+野菜たっぷりなので噛むのも一苦労。
しかしそれで良いのです。玄米・ごぼう汁基本食は、舌を喜ばせるためではなく、体を養うために摂る食事です。厳格なマクロビオティックのルールにも適応した、食養生のための献立です。
ひとえに体を思い、いつも働いてくれている体に捧げるつもりで頑張って食べます。
他には何の制限もない分、「玄米・ごぼう汁基本食」には最高のストイックさを詰め込みます。
その一日一回の厳格な食事が、健康を維持・向上させてくれるのです。
一日に「玄米・ごぼう汁基本食」だけでもOK
「玄米・ごぼう汁基本食健康法」においては、「玄米・ごぼう汁基本食」を一日に一回食べればあとは何を食べても自由。
ということは、「玄米・ごぼう汁基本食」だけで一日を過ごすという選択肢ももちろんあります。
「玄米・ごぼう汁基本食」は健康の礎を築くものとして献立内容を作ってありますので、栄養バランスも良く、それだけで過ごしても健康を維持できます。
実際、私は、玄米おにぎり・ごぼう汁基本食だけで半年間暮らしたことがあるのですが、その期間中は体調がとても良く、人生で一番の健康状態を手にしていました。
栄養価のグラフ
ゴボウ汁は、以下の材料からできています。
一日二食分すべての材料とグラム数を表にすると以下の通りになります。
材料名 | グラム数 |
---|---|
玄米ご飯 | 450 |
海苔(2枚) | 4 |
梅干し(1~2個) | 15 |
ゴマ(小さじ6) | 18 |
カボチャ | 100 |
にんじん | 50 |
ごぼう | 100 |
玉ねぎ | 200 |
小松菜 | 100 |
油揚げ | 24 |
ぶなしめじ(1パック) | 100 |
しょうが(親指大) | 15 |
昆布 | 20 |
干し椎茸(2枚) | 8 |
油 | 5 |
米みそ | 10 |
納豆(2パック) | 80 |
参考として、以下に、「玄米・ごぼう汁基本食」を一日に二回摂ったときの栄養成分値を示します。↓
↑青い線(100%のライン)が栄養所要量(六次改訂)で、赤い棒グラフが「玄米・ごぼう汁基本食」(一日二食分)の栄養成分値です。
タンパク質(91.6%)がやや100%には満たないものの、ビタミンや無機質は一日の所要量を満たすか大きく上回っており、「玄米・ごぼう汁基本食」だけの食生活が栄養価的にも問題ないことがわかります。
(エネルギーと脂質が低めなのは、肥満対策にはもってこいの食事ということを示しています。ここを増やしたい場合は、ごぼう汁の具材を炒めるごま油の量を多くすると良いです。)
「玄米・ごぼう汁基本食健康法」の長所がここに
以上のように、「玄米・ごぼう汁基本食」だけでも健康に生きていけるのが、「玄米・ごぼう汁基本食健康法」の良いところです。
食を選ぶ楽しさを残すために、原則として「玄米・ごぼう汁基本食」は「一日一回」としていますが、他に何を食べるか考えるのが面倒なときや、純植物性の食事で健康を保ちたいときなど、「玄米・ごぼう汁基本食」だけで一日を過ごすのも良いと思います。
次項:何を食べても良い
次項「一日一回の基本食以外は何を食べてもOK!」では、この健康法において禁忌食が存在しないことについての説明をします。