息苦しさがなくなる
その6(微熱が治まる兆候)からの続き。
病発症から一年で微熱が落ち着いてからも、油断せず、「玄米・ごぼう汁基本食健康法」とともに静かな療養生活を続けてさらに一年(つまり、病気になってから二年)。
息苦しさを感じる日は、ついに、一ヶ月のうちに一日もなくなりました。
家の中で日常生活を送る程度の活動量であれば、疲れもせず、健康なころと同じように暮らせるようになったのです。
療養生活で筋力が落ちる
やっとここまで来られた。喜ばしいことではありました。しかし問題にも気づきました。
二年にも及ぶ療養生活のせいで、私の筋力はすっかり落ちてしまっていたのです。
このままでは、目標である「二泊三日の国内旅行」など行けそうもない。数時間の移動に耐えられるかさえ疑問でした。
少しずつ、体力をつけていかなければいけない。けれど、いきなり強い運動をすれば、体が疲れて抵抗力が落ち、症状がぶり返すかもしれない。
病み上がりの体に負担がかからず、なおかつ軽い運動の効果があるものは何か。
そこで私が選んだのが、「スワイショウ」という中国気功でした。
まずは簡単なスワイショウ
スワイショウは、立った体勢のまま、両手を前後や体側面に振る体操です。
↓スワイショウ実例の動画。
スワイショウ解説によると、スワイショウには
・簡単な動きなので誰でもやりやすい。
・簡単な動きの繰り返しで体が暖まる。
・回数や時間を自分の体調・体力に合わせ気軽に取り組める。
・体内の気血(きけつ)の流れを良くする。
・太極拳をはじめとした武道、武術の準備運動によい。
などのメリットがあり、簡便性や体への効果を考えると、私がやるのにもってこいの運動に思えました。
実際にやってみると、これが本当に簡単で、テレビを見ながらでもできるので続けるのが苦になりません。
腕をブンブン振ることで遠心力がはたらいて、指の先まで血液が巡り、ジンジン、ぽかぽかしてきます。
このスワイショウを、前後式、でんでん太鼓式、合わせて計五分にも満たないほど。2011年8月から、夜、寝る前に毎日おこないました。
脚力増強を目指しスクワット
スワイショウを続けて五ヶ月目の2012年1月。毎日腕を振り回しているので腕の筋力はついてきたような気もしていたのですが、そうなると次に気になるのが下半身。脚力です。
そこで私は、スワイショウに、もう一つ運動のメニューを加えることにしました。それがスクワットです。
ゆっくりと10回ほど、スワイショウの前にメニューとして組み込みました。
スクワットというのは、見た目は何てことのない動作なのですが、やってみるとたった数回でもハアハアと息が上がり汗が噴き出ます。
太ももの筋肉に負荷がかかり、鍛えられているのがわかってやりがいを感じました。
スクワット実施の初日は普段使っていない背筋が痛くなりましたが、二日目にはそれもなくなり、一週間も続けた頃にはなんとなく足腰がしっかりしてきた感じがしてきました。
大きな変化は、一日に飲める水の量が増えたことです。それまでは一日に200mlほどしか飲めなかったのが、600mlは飲めるようになり、それにともない排尿回数も増えました。
体内循環が良くなってきたのではないかと自分では考えています。
体力増強を目指して
安静を主体としたものから、体力増強を目指す方向に進化した療養生活も、2012年2月で二年八ヶ月目に入りました。
もうすぐ三年。三度目の正直ならぬ「三年目の完全回復」を実現させるべく、これからも「玄米・ごぼう汁基本食健康法」+「スワイショウ」+「スクワット」を地道に実践していこうと思います。
追記:スクワットの中止
スクワットは、簡単で気に入っていたトレーニング方法だったのですが、一ヶ月ほど続けたところ膝に痛みが出てきてしまい中止せざるをえなくなりました。
その後、スワイショウだけ続けていたのですが、それでは運動不足が解消できないため、2012年8月から踏み台昇降を実践しています。