「玄米・ごぼう汁基本食」には必須の、具だくさんな汁物です。海藻、きのこ、根菜類、緑黄色野菜がたっぷりで栄養満点。食物繊維も豊富で、便通も良くなります。
陽性化の仕掛けを施してあるため、体が温まります。虚弱体質の人にもおすすめ。種々の具材を煮込んで出たエキスが良いダシとなり、毎日食べても飽きない美味しさです。(調理時間一時間半)
- ゴボウは斜め薄切りにして水に放っておく。生姜は粗みじん切り(または千切り)にする。その他の野菜も食べやすい大きさに切る。小松菜は下ゆでして切って水気をよく絞り、別の皿に分けておく。
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鍋にごま油を入れて熱し、生姜とごぼうを入れて炒める。
ごぼうと生姜に油が十分になじんだら他の野菜(小松菜以外)も入れてざっと炒める。
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だし汁を、野菜がひたひたになるくらいに注いで火を強めて煮立て、アクを取る。
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昆布を割り入れてフタをして、弱火にして野菜が柔らかくなるまで煮込む。(50~60分)
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野菜が柔らかくなったらゆでておいた小松菜を加え軽く煮て温め、味噌を溶き入れて完成。
(その日の内に全部を食べきらない場合は、味噌を入れる前に食べる分だけを小鍋によそい、そこで味付けと小松菜の温めをおこなう。)
(残ったごぼう汁は鍋ごと冷蔵保存※下記ワンポイントメモ参照)
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作り置きしたい場合は味噌を入れる直前の状態のものを鍋ごと冷蔵保存します。3~4日は食べられます。(小松菜も、下ゆでして水気を堅くしぼったものをタッパーに入れて冷蔵保存します)
(詳しくは『「玄米・ごぼう汁基本食」を楽に用意するコツはあるか』参照) - 小松菜は長時間煮込むとグズグズになりすぎて独特の匂いも出てしまうため、別ゆでして最後に加える方法をとっています。
- 最初に生姜とともにごぼうを炒めて、ごぼうにごま油の香りをしっかりとつけておくのがコツ。そうしておくと、煮込んだあともごぼうにごま油の香ばしさが残って美味しいのです。
- 一度になるべく大量に作って料理の回数を減らしたいという思いから、3Lの鍋にあふれんばかりの具が入るレシピになっています。おたまを入れてかき混ぜるのも困難なくらいです。もう少し鍋にゆとりをもたせたいという場合は、最もかさばるカボチャ、もしくは玉ねぎの量を減らして調整してください。
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フタの密閉度が高くない鍋の場合、煮込みが終わった段階で汁がだいぶ減っているので、味噌を入れる前に水を足して全体をかき混ぜてください。
小鍋に移して温め直す際も、汁が少ないと思えば水を足してください。元の汁には、昆布ダシや野菜エキスでだいぶ濃い旨味が出ているため、水で多少薄めても味に影響はありません。 -
陽性のとても強いレシピなので、健康な方が夏場に食べるには苦しく感じられると思います。そのときは、ごぼう(陽)を減らして具にキャベツ(ごぼうより陰性)を加え、味噌は入れずに、
・醤油…大さじ4
・酒…大さじ2
・塩…小さじ1/4
で味付けてみてください。 -
昆布だし汁を作るのが面倒な場合は、化学調味料無添加の顆粒昆布だしを使うと便利。私がよく使うのはこちらの「素材力 無添加こんぶだし」。ごぼう汁一鍋につき、このだしを2本入れています。
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今回のレシピで使用した鍋はこちらの「ビタクラフト ウルトラ 片手鍋 3.0リットル」(厚手で熱伝導率が良く、すごく使いやすい鍋です)。お椀に軽くよそって8~10杯分。