高熱と下痢
(その1(マクロビオティック実践の果てに病に堕ちる)からの続き)
マクロビオティック実践に飽き、にんじんりんごジュースという新鮮なアイテムに活路を見出したつもりだったのに、逆に栄養失調を招いて倒れた私。
ようやく回復のきざしが見えたところを叩きつぶすように暴飲暴食をした結果、39度を超える熱と、激しい下痢に見舞われたのです。
私は再び寝付くことになりました。栄養失調で倒れてから、まだ三週間も経っていませんでした。
下痢は四日間も続きました。
北海道に帰る
ベッドの中で私は、悲しくて、恨めしくて、涙を流しました。私はこれまで一生懸命、健康を得るための努力をしてきた。なのに、なぜこんなことになるの?
なぜこんなに苦しい思いをしなければいけないの?
これ以上、東京で妹と二人暮らしを続けるわけにはいかない。熱が37度後半にまで落ち着くのを待って、私は北海道の実家に帰りました。
そして私は、自分の免疫力を地の底までたたき落とすような最後の失敗をしでかすのです。
三度目の失敗
北海道に帰ってきて、私の心は開放感であふれました。豊かな自然が私のささくれた気持ちを慰めてくれました。
熱はまだ下がりきっていませんでしたが、一時期よりはだいぶ調子が戻ってきていることで油断が生じました。
恐る恐るながらも、寿司やソフトクリームを食べました。車に乗って遠出もしました。もう治っていると思いたくて、試すように、毎日出歩きました。
少し肺のあたりがチクチクして気管の調子が良くないと感じていましたが、そんな不安を振り切るように元気に振る舞い、訪れた蕎麦(そば)屋。
分煙の店だったので、禁煙席に座り、メニューを開きます。
煙草の煙が決定打
しかし、分煙と言っても、ただ座る場所が分けられているだけで、仕切りがあるわけでもなく。
喫煙席で煙草を吸っている人の煙が、どこからともなく私の席にも流れてきました。
その瞬間です。
「ガクッ」と音が聞こえるかのように、気管の調子が下がりました。体が急にだるくなり、頭がぼーっとします。これが決定打となりました。
家に帰った私は、その日から寝たきりになりました。
しかし私は楽観視していました。一週間くらいおとなしくしていれば、また持ち直すだろうと。
その後十ヶ月間も、外に一歩も出られないような日々が続いていくとはつゆも知らずに……。
補足:私は4歳のときに小児ぜんそくを患っていたこともあり、煙草の煙が苦手で、「全席喫煙可」の店は避けていたのですが「分煙」の店には行くことがありました。
しかし上述の、「蕎麦屋で煙草の煙を吸ったら体調を著しく崩した」経験で煙草が「苦手」から「恐怖」になり、以来、「全席禁煙」の店にしか行かないようにしています。
(北海道(旭川・富良野・美瑛エリア)の完全禁煙レストランを紹介したサイトも作りましたのでよろしければご覧ください。→「北の極上グルメ」)