この世で一番良い健康法は何か。それは、「自分が自分のために編み出した、自分独自の健康法」に決まっている。
自分の血液や内臓が自分の体にとって一番自然であるのと同じように、健康法だって、自分オリジナルのものが最も心身にとって無理がないのだ。
他人の考えた健康法は、その人に合うものであり、自分に合うわけではない。
確かに、他人の健康法でも参考になる部分はある。試してみて、自分の体調が改善される場合もあるだろう。
しかしやはり、他人の健康法は他人の体の一部のようなものなのだ。自分に埋め込めば、やがて拒否反応が起こり、下手をすれば病になり、死に至るだろう。
マクロビオティックは他人の健康法
私も、他人の健康法である「マクロビオティック」を、自分の一部にしようとして失敗した人間の一人である。
マクロビオティックは、哲学的な独自の理論体系を持っていた。それを学ぶのは面白く、私は実践にのめり込んだ。
私は、「自分だけのマクロビオティック」という境地を開くことを目指していた。創始者の考案したルールを基本としながらも、自分の好みに合わせて自由に食べ物を選ぶというやり方である。
だが私はどこまで行っても自由にはなれなかった。息苦しくて、もがいてもがいて暴食し、ついに病に堕ちて気づいた。
「マクロビオティック」と名のつく限り、それは他人の健康法であり、自分だけの健康法にはなり得ないということを。
だから私は今度こそ自由になろうと決めた。
マクロビオティックから抜け出すのは勇気が要った。しかしやらねばならない。自分の健康を守るために。自分の人生を歩むために。
自分だけの健康法
私は今、自由である。完全に自分自身である。
ルールはすべて自分の中にある。もう誰に遠慮することもない。私の健康法においては、私が一番偉いのだ。
私は、他人の健康法を実践している人すべてに、自分だけの健康法を編み出してほしいと思っている。
当サイトが、そのための参考になれば幸いである。