北の住まい設計社カフェ
旭川のお隣、東川町の山奥にある「北の住まい設計社カフェ」。
車がないととても行けない場所にあるので、公共交通機関をお使いの観光客の方には厳しいかなと思うのですが、レンタカーなどの足があるのであれば旭川観光の一環としてぜひ立ち寄ってみていただきたい……。
そんな風に思う、立地、建物、料理内容ともに北海道らしさを味わえるお店です。
何もない道を延々と行った先に
↑旭川駅から車で約45分。走るにつれ、周囲には建物がなくなっていきます。
「ほ、本当にこの道を行ったところに店なんかがあるんだよね? 道、間違ってないよね?」と不安になりながらも車を走らせていくと、道路の右手に看板が現れ、駐車場に入ることができます。
↑駐車場を降り、少し奥へ歩いていくと見えてくるお店が「北の住まい設計社カフェ」。一階がパン屋で二階が食事スペースとなっているので、二階へ上がります。
この日は土曜日。人気店であるため、できるだけ早めに行こうと午前11:20頃に入店したところ、席にはまだ半分ほどの余裕があって無事座ることができました。
パスタセットを注文
↑母が注文したのはこちら。「菜花と甘えびのパスタ」(スープ・パン付き)1300円。「東川町産の無農薬菜花」と「近海産甘えび」が使われているとのこと。
「北の住まい設計社カフェ」の料理には、このように地場産の無農薬・有機栽培の野菜が多く用いられており、それがとても素晴らしい点です。
↑私が注文したのは「豚肉のラグートマトソースのパスタ」(スープ・パン付き)1300円。旭川市すぎもとファームの豚肉と、旭川市谷口農場の有機トマトが使われています。
その他、もっと野菜が食べたかったので、200円のグリーンサラダを頼みました。
トマトスープ到着
↑まずやってきたのはパスタにセットの「トマトと野菜のスープ」。
↑サイコロ状に切ったトマト、じゃがいも、にんじんがゴロゴロ入っています。セロリの香りがアクセント。素材の風味が生きた優しい味です。
サラダ
↑こちら、別途で注文した「グリーンサラダ」。無農薬のリーフレタスに、くるみとオーガニッククリームチーズが散らしてあります。さっぱりとしたフレンチドレッシングで、レタスがわさわさ食べられます。量は少なめだけれど200円ならまあまあかな?
パンは二種類から選べる
↑パスタにセットの「パン」。一階のパン屋で焼かれたもので、道産小麦、自然海塩が使われています。二種類から選べたので母と一つずつ違うものをもらうことにしました。こちらは「全粒粉パン」。
↑こちらは「ハーブ入りフォカッチャ」です。
どちらも粉の香りがして美味しかったですが、食事に合わせるパンとしては「全粒粉パン」の方があっさりしていて良かったかな?
菜花と甘えびのパスタ
↑母の注文した「菜花と甘えびのパスタ」が到着。麺は柔らかめで、具もちょっと少ないかなと思いましたが、新鮮なオリーブオイルとにんにくの香りが食欲をそそります。塩加減がちょうど良くて美味しい。
豚肉トマトソースパスタ
↑「豚肉のラグートマトソースのパスタ」。こちらも麺は柔らかめ。トマトソースがよく煮込まれていて味がかなりしっかりしています。豚肉がほろほろでした。
全体的にボリュームは控えめですが、母と分け合って、楽しく食べられました。
ケーキを持ち帰る
あと、「北の住まい設計社カフェ」のスイーツは隠れた実力派。店内で食べることも、持ち帰ることもできます。
↑今回、持ち帰りで三品購入。
旭川「クリーマリー農夢」の放し飼い牛から絞った牛乳を使った生クリーム、東川「ファームレラ」の有精卵、道産小麦粉……と、料理と同様に食材の安全性にこだわったスイーツたちです。
小さくてお高めですが、素材の良さを考えるとそれもやむなし。
食事だけではなく、「ケーキ+コーヒー」といったメニューも充実している「北の設計社カフェ」。一度は行ってみてほしいお勧めの店です!
緑が豊かな時期(5月末~8月くらい)に行くと、大きな窓から見える白樺の木々がキラキラときらめいて本当に綺麗です。これぞ北海道の景色!
オーガニック食材の使用量は、「旭川・富良野・美瑛」界隈の店の中でも随一と言えるくらいなのではないでしょうか? とにかく安心して食べられるお店です。
料理内容は「ちょっとお洒落な庶民的イタリアン」という感じ。明るく清潔感のある店内で、わいわいおしゃべりしながら、肩肘張らず食事が楽しめます。
人気が出てお客さんが増えたせいか、店内のテーブルの配置が数年前とは変わってぎゅうぎゅうになり、混雑時はちょっとせわしない雰囲気の中で食べることになりますが、それでもやはりこの「北の住まい設計社カフェ」には何度も来たくなる魅力があります。
季節に応じて頻繁にメニューが変わるので、再来店するたびに新しい味を楽しめるのも良いです。
立地はかなり厳しいですが、行けばきっと良い思い出になるはず。
地元上級者の隠れ家カフェ。観光客の方も、機会があればぜひ!!