あぜ道より道
2022年追記:「あぜ道より道」は、新型コロナの影響で2020年度は休業していたのですが、そのまま再開することなく閉店となってしまいました。富良野の名店だったので残念です。
いつか、コロナ前のような日常が戻ってきたときに、再開されたら良いなと思います。その日が来ることを祈ります。
以下は、2013年にお店を訪れたときのレビューです。
富良野の「あぜ道より道」は、農家の奥さん方が運営しているレストラン。富良野産の季節の野菜がたっぷり食べられるお店として有名です。
事前に食べログなどでメニューを調べたところ、「一日限定10食のポトフ」というのがあることが判明。
限定と言われると……それをぜひ食べたくなる!
限定ポトフを狙う
せっかく行くならポトフ狙いで……ということで、朝10:30の開店時間ぴったりに入店することを目指して、4月28日(日曜)の9:00出発……のはずが、出がけにもたもたして9:30の出発に。
↑到着したのは11:00。私たちが三組目の客で、店内はまだ空いていました。靴を脱いでスリッパに履き替え、入店します。
ポトフと野菜カレーを注文
↑二階に通され席に着き、改めてメニューをチェック。「ポトフ」を一つと、「野菜カレー」を二つ注文しました。
まずサラダ(×3)
↑最初に運ばれてきたのがサラダ。これは「ポトフ」と「野菜カレー」に最初からセットとしてついているもので、二人客なのに、サラダだけ三人前というおかしなことに(笑)。
↑でも、野菜がたくさん食べられるのは良いことです! 玉ねぎドレッシングのかかったこのサラダ、キャベツやそうめんかぼちゃ、大豆、シャドークイーン(紫じゃがいも)、赤大根など、色とりどりで美味しかったです! 上にのせられたカッテージチーズがコクをプラスしていました。
噂のポトフ
↑そしてこちらが噂の一日限定10食「ポトフ」! 二人で一つでも十分なたっぷりとしたボリュームです。
入っている具は、キャベツ、にんじん、じゃがいも、とうきび、かぼちゃ、玉ねぎ、大根、小松菜、ベーコン。
このベーコンは上富良野豚を使って奥さんがたが手作りしたもので、発色剤不使用なのだそうです。
かぼちゃは、この時期(四月下旬)はまだ道産のものが市場に出回っておらず、もしかして輸入物を使っているのかな? と思い聞いてみると、「オーナーの畑で昨年採れたかぼちゃを真空パック保存してあり、それを使っている」とのことで、ちゃんと富良野産にこだわっていることに安心しました。甘いかぼちゃでしたよ!
キャベツはシャキシャキで、コンソメスープにはベーコンの風味が溶けていて、さっぱりと、体が元気になるような感じでした。
ポトフ狙いなら午前中
ちなみに、店内はその後徐々に混んできていたのですが、昼12:00の時点で「ポトフは残り三つ」という声が聞こえてきました。
この日は12:00でもぎりぎり食べられた感じですが、一日限定10食のポトフに確実にありつくためには、午前中に入店することが必須なのかなと思いました……。
野菜ごろごろカレー
↑そしてこちら、「野菜カレー」。ちょびっとスパイシーなカレールウに、野菜がごろごろ。アスパラ、インゲン、かぼちゃ、たまねぎ、にんじん、オクラ、素揚げじゃがいもと、バラエティー豊か!
↑テーブルの上はこんな感じでけっこうぎゅうぎゅうになりました(笑)。
野菜をたくさん食べられた!
外食でこんなに野菜を食べたことはないんじゃないか? というくらいにたくさんの野菜を食べられて満足しました。
誰かの家にお邪魔したようなアットホームな雰囲気の中、野菜を通して富良野を味わえる店です。
店を出たのは12:30近くだったのですが、その頃には二階も一階も満席で、入店待ちのお客さんが玄関にあふれていました。やはり午前中が狙い目です!
カレーやポトフなど、どれも家庭的で、特別に洗練された美味しさがあるわけではないのですが、たとえば自分が東京のような都会に住んでいる人間で、観光で富良野に来たとしたら、こういう料理はいかにも北海道的で嬉しいだろうなと思いました。
外食というと、野菜なんてどこの国のものを使っているかわからず、安全性に疑問を抱きますが、その点、「あぜ道より道」で使われているのは富良野産野菜なのでとても安心できます。
回りに何もない中、ぽつーんと建っているお店で、その立地も含めて北海道らしさを楽しめる店です。
なお、やけに閉店時間が早い(15:30 L.O.)ので注意してください。